KOTARO JOURNAL

アメリカを初めて訪れて気がついた5つのこと

ジャクソン・スクウェア

先日、アメリカ合衆国南部にあるルイジアナ州ニューオーリンズ市に約10日間ほど遊びに行ってきました。

私にとってニューオーリンズ市が初めて訪れるアメリカの街でした。多くの観光客が訪れるであろうニューヨークやロサンゼルス、マイアミではない理由は、ニューオーリンズ大学に通っている義理の妹と会うためです。義理の妹とは6年前にセルビアで会って以降、一度も会えていなかったので、家族の一人として会う機会をずっと楽しみにしていました。

 

私はこれまでに多くの国々を訪れてきましたが、そのほとんどがヨーロッパ諸国でした。そのため、アメリカ大陸を訪れることは人生初めてのことで、まさしく未知の世界に行くような感覚を持っていました。

アメリカに初めて訪れるまで、米国のTVドラマや映画を通じてアメリカ社会を十分に知っているかと思っていました。

しかしながら、実際にアメリカを訪れてみると、約10日間という短い間であったものの、驚くほどに多くのカルチャーショックを受けました。

 

今回の記事では、人生で初めてアメリカを訪れて気がついた5つのことをまとめたいと思います。

※以下に記載するカルチャーショックの内容は、2018年3月に訪れたアメリカ南部ルイジアナ州のニューオーリンズ市で感じたものであり、異なる文化や歴史を歩んできた各地域や州、市によって異なる状況が起こりうることをご了承ください。

 

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喫煙者が少なく、路上喫煙をほとんど見かけない

たくさんの人が集まる中央広場でもタバコの臭いを感じることはほとんどない

たくさんの人が集まる中央広場でもタバコの臭いを感じることはほとんどない ※執筆者が撮影

アメリカと言えば、民官一体となって厳しい喫煙規制キャンペーンを実施しているイメージがあり、タバコ税を高く設定する州や市があったり、国民の間でもタバコに対して嫌悪感を露わにする人が多いのではないかと思っていました。

アメリカ疾病管理予防センターの発表によれば、2016年時におけるアメリカの喫煙率は約15.5%という数値となっています。

例として、日本の喫煙率は18.2%(2017年)であり、私が現在暮らしてるオランダのそれは24.1%(2016年)なっています。これらの国々と比較しても、アメリカの喫煙率は低い数値であることが分かります。

 

では、統計データだけではなく、実際にはどうだったのか?

驚くべきことに、アメリカでは喫煙者が少ないだけでなく、路上でタバコを吸っている人がほとんど見かけませんでした。もちろん、夜に繁華街へ向かうと路上喫煙したりしている人を多数見かけましたが、日中に歩いていてタバコを吸っている人は、ほとんど見かけませんでした。

例えば、オランダはじめヨーロッパ諸国の多くではカフェやレストランなどでの室内完全禁煙規制は行っているものの、路上での喫煙に対する規制はまったく行っていません。そのため、路上喫煙天国のようになっています。

※オランダにおけるタバコ事情に関して、以前に以下の記事を書きましたのでご覧ください。

 

ニューオーリンズ市内中心を流れるミシシッピ川

ニューオーリンズ市内中心を流れるミシシッピ川 ※執筆者が撮影

実はアメリカに出発するまで私は喫煙者であり、オランダ国外で購入して持参してきたタバコが無くなったことをきっかけに、禁煙しようと思っていました。禁煙活動を始めてから1週間ほどはニコチンの禁断症状などで苦しい思いをするものですが、アメリカでそれほど苦しい禁断症状を感じませんでした。

その理由には、上述したアメリカのタバコ環境が大きく貢献してくれました。

また、義理の妹が通っているニューオーリンズ大学は、東京ドームが約17個入るほどの広さ約79ヘクタールを誇るキャンパスを持っていますが、キャンパス内全体が喫煙禁止となっていましたまた、キャンパス内で喫煙した者に対しては数百ドルの罰金を徴収するルールがあるそうです。

こうした点から見ても、アメリカは禁煙対策の先進国の一つと言ってもいいのかなと感じました。

 

アメリカの挨拶は少し面倒くさい?

アメリカの挨拶は面倒くさい?

市内では頻繁にアメリカ国旗を見かける ※執筆者が撮影

「日本人はあまり挨拶をしない」と巷で言われたりしていますが、ヨーロッパ諸国の一つであるオランダでは、挨拶と言っても”Hi”や”Hello”程度の挨拶があるくらいです。

その一方で、アメリカではカフェやレストラン、ショップのウェイターや店員だけでなく、バスの運転手やイヌの散歩している時にすれ違う人とさえでも挨拶として、ほとんど皆が口を揃えるように“Hello, how (are) you doing?”、”Great, thank you! How about you?”などという少し長い挨拶をしています。

 

誇張表現ではなく、毎度ショップに入る度に毎回のように”How (are) you doing?”と聞かれて、最初は戸惑いました。もちろん、アメリカ人にとっては通常の挨拶の一部であるために、当たり前の会話として捉えていると思いますが、慣れていない人間からすると少し困惑しますね。

数日経てば慣れるかなと思っていましたが、最後まで違和感を感じざるをえずにいました。

 

さて、アメリカで聞かれた挨拶”How (are) you doing?”をオランダでやってみるとどうなるのかトライしてみたところ、多くの人は困惑した表情とともに、”Good…”という回答だけで、アメリカで毎度起きるような会話にはなりませんでした。

 

アフリカ系アメリカ人が話す「英語」を聞き取ることは難しい

アメリカ大統領選挙から1年半経っても、まだトランプ大統領のネタは健在

アメリカ大統領選挙から1年半経っても、まだトランプ大統領のネタは健在 ※執筆者が撮影

訪れていたニューオーリンズ市は、白人よりも黒人が多い街となっています。

2010年に行われた国勢調査によれば、全人口約35万人のうちアフリカ系アメリカ人(黒人)の割合が60.2%で、白人の割合が33%、残り約7%はヒスパニック系やアジア系となっています(Wikipediaより)。

そのため、ニューオーリンズ市内のスーパーやショップ、レストランなどに行くと、店員やウェイターで働く人がアフリカ系アメリカ人である場合が多かったです。

 

そして、アフリカ系アメリカ人の中にはいわゆる「ブラック・アクセント」と呼ばれる、彼らのコミュニティで「クール」と思われ、特徴的な発音とリズミカルな口調で話される英語のアクセントを使う者がいます。

こうした英語のアクセントは、映画やドラマなどでたまに触れてきたことがありますが、実際にアメリカで接すると本当に何を言っているのか聞き取れませんでした。

 

「もう一回言ってくれませんか?」と2、3回お願いして聞いても、ほとんど何を言っているのか聞き取れませんでした。もちろん、独特のアクセントという問題だけでなく、使われる単語にスラングがあったりもしている影響もあるかと思います。

今回のニューオーリンズ中に滞在させてもらっていた白人家族に話しを聞いてみると、アメリカ人でさえもアフリカ系アメリカ人の話す独特のアクセントの影響で、何を言っているのか理解できない場面があると話してくれました。

 

カード払い時にチップを払う方法が独特だった

ニューオーリンズ市内のダウンタウンからの眺め ※執筆者が撮影

ニューオーリンズ市内のダウンタウンからの眺め ※執筆者が撮影

アメリカと言えば、チップ大国として有名だと思います。

チップとは、付与されるサービスに対する感謝の意として渡すお金を意味しています。日本にはこのチップ文化はありませんが、ヨーロッパでもチップ文化はある国があったりします。

その一方で、アメリカではレストランやバーなどでチップを払うことがある意味で「強制的」な印象を持っていました。

実際に、滞在先としてお世話になっていたアメリカ人家族にもチップ文化に聞いてみると、「レストランやバーなどのウェイターは基本給が低く、客から支払われるチップが彼らの生活を支えている。こうした背景があるため、よほどの酷いサービスを受けない限り毎回のようにチップを払っている」と話してくれました。

 

アメリカのチップ文化で驚いた点は、2つありました。

1つ目は、カフェやレストランなどに用意されているタブレット機を通じてクレジットカード払いをする場合です。この場合では、「払うチップ額の割合」画面で自分から割合(例として、合計金額の15〜20%)を入力するのではなく、最初から「17.5%」が針で指し示されていたり、「平均で多くの人は18%のチップを払っています」などという言葉が書かれていたりしました。

もちろん、チップ文化のない出身の人からしたら、こうした「アドバイス」が指し示されていると分かりやすいとは思いますが、強引なやり方なのではないかなと感じずに要られませんでした。

ちなみに、私は支払うチップ割合は15%で十分だと思っていたので、場面に関係なく基本的には15%を指定していました。

 

クレジットカード払いを行った際に、渡されるレシート

クレジットカード払いを行った際に、渡されるレシート ※執筆者が撮影

次に驚いたのは、店員とのやり取りを通じてクレジットカードで会計する際にチップを払う独特の方法です。

まず会計をする際には、店員に会計をしたい旨を伝えます。すると、レシートが入った折りたたみ式の伝票入れが渡されます。そこに、クレジットカードを入れて、店員に手渡します。そして店員がクレジットカード決済を行った後に、同様に伝票入れを返却してきます。

この伝票入れを開けると、そこには通常のレシートとクレジットカード決済を行った確認のレシート✕2枚(顧客用と店用)が入っています。後者のクレジットカード決済を行った確認のレシート下部には、「Tip」と「Total」が記載されています。

「Tip」にはチップとして払いたい金額を記載し、「Total」には会計とチップ金額を合計した金額を記載します。そして、ここで注意するのが、この記載したレシートを店員に返却する時に、チップを払うために再度クレジットカードを渡す必要はありません。

 

店員がどうやって処理しているのか分かりませんが、会計時に渡したクレジットカードのスキャンだけで、希望するチップ金額の支払い処理はカードなしで行われる仕組みになっているようです。

希望するチップ金額をレシートに明記したと言えど、自分の知らない所で店員が勝手にチップ金額をクレジットカード会社経由で決済するのは怖いなと感じました。

 

外食率の高さとレストランの数の多さ

昔ながらの雰囲気を醸し出すダイナー

昔ながらの雰囲気を醸し出すダイナー ※執筆者が撮影

今回のニューオーリンズ滞在では、義理の妹が「アメリカの家族」と慕うアメリカ人家族の一軒家に滞在していました。子供3人を持つアメリカ人家族は、広い庭とプールを持つ2階建ての大きな持ち家に住んでおり、家の規模と同様にキッチンもかなり広い設備を持っていました。

しかしながら、この家族はクリスマスや感謝祭などの祝日以外でキッチンを使った料理は全くせず、夕食は毎日外食またはオーダーで済ませていました。見ていたところ、キッチンを利用する時は朝にコーヒーを飲んだり、シリアルを食べたり、卵やベーコンを焼いたりするくらいでほとんど使っていませんでした。

そのため、私が滞在していた10日間のうち、私と妻がキッチンを使って一緒に家庭内料理を作った日以外の9日間の夕食は、すべて家族とともにレストランで外食していました。

 

日曜日に教会でミサを終えた後に食べたブランチ

日曜日に教会でミサを終えた後に食べたブランチ ※執筆者が撮影

この家に置いてあったアメリカとファーストフードに関する本によれば、1990年代においてアメリカ全人口の50%は1日に1回は外食しているという統計データを示していたように、アメリカでは家で料理するのではなく、家族と一緒に外食する文化が根強いのかなという雰囲気を感じました。

実際に、ニューオーリンズ市内にはファーストフード店も含めてレストランは至るところにあり、曜日に関係なく18時以降にはなると、多くのレストランは子供連れの親子などで繁盛している光景が見て取れました。

こうした光景から、アメリカには家族とともにレストランで美味しい料理を食べながら、家族で過ごす時間を最も大切にしている文化が強いのだろうと思いました。

 

 

オランダのハーグに在住しながら、セルビア(旧ユーゴスラヴィア他諸国)で起きている現状を独自の目線で発信するフリージャーナリスト。オランダの社会文化や現地での海外生活を最前線から追いながら、かつてセルビアに留学した執筆者が、旧ユーゴスラヴィア地域の社会問題を取り上げていく。お問い合わせは、info@kotaro-journal.comまで。


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大学時代に旧ユーゴスラヴィア史を研究し、1年間セルビアに留学。旧ユーゴ史研究者に少し憧れたものの諦める。現在は、オランダ・セルビアに特化した記事を書くフリージャーナリストとして活動。

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