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ハーグがアムステルダムよりも100倍魅力的な街である8つの理由

ハーグがアムステルダムよりも100倍魅力的な街である5つの理由

これまでに書いてきた記事を日頃から読んで下さっている方ならばお気づきになるかと思いますが、首都アムステルダムに関する記事はほとんど書いていません(2017年5月現在)。

その理由の一つとして、私がハーグに居住しているために電車で1時間ほど離れたアムステルダムの街を訪れることが少ないこともありますが、それ以上に私自身がアムステルダムの街にそれほど魅了されていないからです。

人混みが苦手な私にとって「観光客の多い」アムステルダムは地獄のようなものである点や「マリファナを吸うために来た」観光客が道中で頻繁にマリファナを吸っている点などが否定的なイメージに繋がっています。周りのオランダ人も「アムステルダムは住むところではない」と断言する人も多かったりします。

もちろんアムステルダムには国立博物館やゴッホ美術館、アンネ・フランクの家など様々な観光名所があったり、毎週のように様々なイベントが開催されているので飽きることがない街であることは事実です。

 

一方で、私は現在住んでいるハーグが大好きで、居住地としてハーグを選んで良かったと思いますし、観光する場所も数多くあることから飽きることはないと感じています。ハーグに居住する人は口を揃えて、「ハーグは住む場所として最適だ」と言っていることは的を得ていると思います。

そこで今回は、私が居住するハーグがアムステルダムよりも100倍魅力的な街である8つの理由を挙げて、ハーグがどれほど素敵な街なのか紹介したいと思います。

 

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観光客が多くない街?

オランダ各都市の観光客数の割合(2015年)

オランダ各都市の観光客数の割合(2015年)※執筆者の加筆あり 出典:Trendrapport toerisme, recreatie en vrije tijd 2016, CBS.

オランダ統計局(CBS)が2016年にまとめた「オランダ観光レポート」によれば、2015年にオランダを訪れた外国人観光客数は約1500万人、そのうちアムステルダムに宿泊した観光客は約550万人であるのに対し、ハーグに宿泊した観光客は約47万人だったと発表しています。

この統計データが示していることは、オランダを訪れる観光客のうち約3分の1は首都アムステルダムに集中していることを指しています。ハーグはオランダで2番目に多くの観光客が訪れる街であるものの、その数はアムステルダムと比べて10分の1以下です。

※必ずしも宿泊客数=観光客数とはなりませんが、観光客数を示す指標としてこのデータを使用しています。

実際にハーグ中心部を歩いてみても、外国人観光客らしき人々はそれほど多くなく、アムステルダムのように観光客だらけで混雑している印象は全くありません。ハーグには日本でも有名な画家フェルメールの作品が展示されているマウリッツハイス美術館が存在しているものの、長蛇の列に並んで入場する必要もないです。

そのため、オランダの美しい街をゆっくりと観光しながら楽しみたいと思う方には、アムステルダムよりもハーグを強くオススメします。

 

豊かな自然や動物たちと調和している

ハーグの森

「ハーグの森」

実際にハーグに居住するまで全く知らなかったのですが、ハーグは豊かな自然と動物たちが調和している美しい街であると感動しています。

例えば、ハーグ中心部からすぐ近くには上画像のような「ハーグの森」と呼ばれるオランダで最も歴史的に古い広大な森があります。東京ドームが約23個も収まってしまうほどの敷地面積を保有しており、週末にサイクリングや散歩してリラックスしている現地の人々をよく見かけます。

 

クリゲンダール公園

クリゲンダール公園

また、すぐ隣にあるクリゲンダール公園にはたくさんのアヒルたちが伸び伸びと生活し、併設されている牧場には牛や馬、羊などの家畜が放牧されています。こちらの公園もサイクリング専用道路が作られているので、豊かな自然の中をサイクリングすることが出来ます。伸び伸びと生活している動物たちを眺めていると、彼ら動物たちのように食べて寝て食べて寝てだけの生活が羨ましく感じてしまいます。

※サイクリングの様子は、以下の記事で紹介しています。

 

ハーグはオランダで第3の都市であることから大都市とされる街であるものの、中心部から自転車で10分ほどで豊かな自然に会いに行けることは、ハーグに住む人が享受できる特権だなと感じています。

 

街中心部からすぐそこに大海原がある

スフェニンゲン・ビーチ

スフェニンゲン・ビーチ

ハーグの中心部から自転車で約20分ほどの場所に北海に面した大海原を眺望できるスフェニンゲン・ビーチがあります。私がオランダに移住した時は秋であったため、まだ夏の海を体感していないのですが、秋でもまだ多くの人がサーフィンを楽しんでいました。

私の出身は海なし県の栃木県であったため、海に行くことなんて年に1回あるかないか。ましてや、家から「自転車で海に行く」ことを考えたこともないですし、初めての感覚で最初は少し戸惑いました。

これも先ほどのハーグが持つ特徴の一つであり、ハーグに住む者が享受できる特権ですね。「気軽に海辺に行って、浜辺に座りながらのんびりと週末を過ごす」、これほど贅沢な環境はないですね。夏が待ち遠しいです!

 

オランダ政治の中心地だからこその魅力

オランダ国王(女王)による国会の開会式宣言が行われる「騎士の館」

オランダ国王(女王)による国会の開会式宣言が行われる「騎士の館」

オランダ行政中心都市であるハーグには、行政が行われる国会議事堂があったり、いわゆる政府官邸があります。それらの行政機関が集中している場所はビエンホフ(冒頭の写真)と呼ばれており、意外なことにハーグの中心部の中心地に位置しています。

私は家からハーグ中心部へ出かける際に毎回このビネンホフを通過しているのですが、顔を知っているオランダ政治家とはまだ遭遇したことがありません。近いうちに会えるのか・・・期待しています。

さて、オランダの国会議事堂も日本と同様に国会が開かれている日に傍聴席から自由に観覧することが出来ます。また、毎年9月第3火曜日に行われるオランダ国王(女王)による国会の開会式宣言が上画像の「騎士の館」で執り行われる際に、ハーグ市内をオランダ国王(女王)がパレードを行います。そうした光景を観ることが出来るのも、行政中心都市のハーグならではと言ったところです。

 またハーグのNGO団体がビエンホフ内を見学するガイドツアーを企画しています。このガイドツアーでしか入れない場所もあるので、是非参加してオランダの政治文化に触れてみるのも面白いです。

※ビエンホフ見学ツアーの詳細は、以下の記事で紹介しています。

 

オランダで最大の青空市場がある

オランダで最大の市場「ハーグ市場」

オランダで最大の市場「ハーグ市場」

ハーグ中心地から自転車で約15分の位置には、オランダで最大の市場と言われている「ハーグ市場」があります。この市場は一つの区画に野菜や果物、精肉、魚介類だけでなく日用品など様々な品物を売っている露店が数多く出店しています。

驚くべきことに週4日間だけの開場であるにもかかわらず、毎週約3万5千人ものハーグ市民が買物に訪れています。特に週末の金・土曜日の午前中は上画像のように先が見えないほどの買い物客で大混雑しています。

基本的にオランダのスーパーで販売されている野菜や果物は日本と比べて安価ですが、このハーグ市場の価格は市場価格が崩壊するんじゃないかと驚くほど安いです。パイナップルが1個当たり1ユーロだったり、マンゴー10個入り箱3ユーロだったりと。

そのため、経済面を気にせずとも毎日たくさんの野菜や果物を食べながら、健康的な生活を送ることが出来ます。

※オランダで最大の市場「ハーグ市場」に関しては、以下の記事で紹介しています。

 

世界平和の象徴「平和宮」の存在

世界平和の象徴「平和宮」

世界平和の象徴「平和宮」

ハーグには「世界平和の象徴」と言われている巨大な宮殿「平和宮」があります。この平和宮殿内には、国家間の争いを裁判によって解決する有名な機関である国際司法裁判所(International Court of Justice、通称ICJ)が設置されています。

この平和宮が設立された背景は、世界で初めて開催された国際平和会議(1899年)にて世界平和を構築するために国際司法機関を設置する施設が必要となったためです。そして、一人の米国人実業家による多額の寄付金によって設立された平和宮には世界各国から寄付された物品で内装されています。

※平和宮では宮殿内を実際に観覧できるガイドツアーが準備されています。詳細は以下の記事で紹介しています。

 

100年以上前に世界平和について協議された街である歴史から、約150の国際機関の施設がハーグ市内にあります。それに加えて、行政中心都市であることから数多くの警察官や軍隊が警備に市内を巡回しています。そのことが影響してか、ハーグはオランダ国内でも上位に位置する平和な街であるように感じています。

 

画家フェルメールの生誕地である古都デルフトまで自転車で行ける!

デルフトの市庁舎

デルフトの市庁舎

デルフトは、「真珠の耳飾りの少女」や「デルフトの眺望」などの名画を世に残したフェルメールや「国際法の父」と称されるグロティウスの生誕地として有名であるだけでなく、街全体が伝統的な建築物が数多く残っている美しい古都として日本人観光客にも大人気な観光地です。

デルフト旧教会にあるフェルメールの墓碑

デルフト旧教会にあるフェルメールの墓碑

そして、このデルフトはハーグのすぐ隣にあり、自転車で約40分で着いてしまいます。トラムや電車を使ってデルフトまで行くと約3040分かかるため、自転車で行く方法とあまり変わりません。

私が高校時代に実家から母校まで毎日自転車で約40分かけて通っていたこともあり、自転車で約40分漕ぐと別の街、この場合だと美しい古都に行けてしまうことはまるで現実ではないかのように感じてしまいます。

そのため、ハーグに住んでいるとデルフトまで自転車で気軽に行けてしまうことは、デルフトの街並みに魅了される人にとって羨ましい話ではありませんか?

 

画家レンブラントの生誕地ライデンまで自転車で行ける

ライデンの風車

ライデンの風車

ライデンは、ハーグのマウリッツハイス美術館に所蔵されている名画「テュルプ博士の解剖学講義」で有名なレンブラントの生誕地であるとともに、鎖国時代の日本に来訪し西洋医学をもたらしたことで有名なシーボルトの博物館があります。また、オランダ最古のライデン大学があることから学生の街としても活気に溢れています。

前述のデルフト同様に、ライデンもハーグから意外とちか・・・特別近いというわけではありません。途中小休憩を挟みながらだと自転車で約1時間半はかかります。しかしながら、道中にオランダの農村風景を眺めることができる贅沢なルートがあります。

広大な自然を堪能できるサイクリングのおすすめスポット【デン・ハーグ-ライデン編】

※このサイクリングのルートの詳細は、以下の記事で紹介しています。

 

この美しいオランダの田舎風景を眺めるためだけにハーグからライデンまで自転車で出かける価値は大いにあります!私たち夫婦はこれまでに4回もこのルートを通ってライデンまで出かけているほどです!

そのため、ハーグに住んでいるとライデンまで自転車で「意外と気軽に」行けてしまうことは大きな魅力ではありませんか?

 

まとめ

ハーグ市の紋章となっているコウノトリ

ハーグ市の紋章となっているコウノトリ

ハーグは海辺に近いことから、たくさんの海鳥が市内の空を自由に飛び回っています。そして、彼らは人間に対して恐れを抱いていません。おそらく、昔からハーグ市民と共に生活してきた歴史が積み重なってのことだろうと思います。これこそ、人類と自然が調和した社会であり、すべての社会が目指すべき姿なのかなと感じています。

今回は8つの理由を挙げて、ハーグがどれほど素敵な街なのか紹介してみました。今後もハーグを中心にして、面白い場所を発掘したいなと思っています。

 

オランダのハーグに在住しながら、セルビア(旧ユーゴスラヴィア他諸国)で起きている現状を独自の目線で発信するフリージャーナリスト。オランダの社会文化や現地での海外生活を最前線から追いながら、かつてセルビアに留学した執筆者が、旧ユーゴスラヴィア地域の社会問題を取り上げていく。お問い合わせは、info@kotaro-journal.comまで。


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大学時代に旧ユーゴスラヴィア史を研究し、1年間セルビアに留学。旧ユーゴ史研究者に少し憧れたものの諦める。現在は、オランダ・セルビアに特化した記事を書くフリージャーナリストとして活動。

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