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英語で読めるセルビアのニュースサイトまとめ

英語で読めるセルビアのニュースサイトまとめ

かつて「ヨーロッパの火薬庫」と呼ばれていたバルカン地域に位置しているセルビア共和国(以下、セルビア)は、日本であまり注目を浴びない地域であるため、日本語メディアでセルビアニュースを聞くことがほとんどないはずです。

また、セルビアの母国語は南スラヴ語派の一つであるセルビア語であり、セルビア本国のメディアはもちろん母国語であるセルビア語で情報を発信しています。

しかしながら、セルビア語は99%の日本人にとって馴染みがない、または一度も聞いたことのない言語であることから、セルビア事情に関心がある人でもセルビア語を習得しないと、現地の一次情報を読めないと思う人もいるのではないでしょうか?

 

諦めないでください!

 

実は、セルビアはじめバルカン地域には、英語で発信しているメディアがたくさんあります

なぜならば、バルカン地域は西欧諸国を中心にして世界中から政治的に関心を持たれている地域です。また、政府機構による意図的な情報操作により「報道の自由度」が低い現状を危惧して、外部(バルカン地域外)に英語で発信・国内問題を国際社会に訴えかける意図もあります。

 

そこで、今回の記事では、セルビアやバルカン事情に関心があって現地の一次情報を読みたいけれども、セルビア語が分からない人向けに英語で読めるセルビアのニュースサイトを紹介します!

 

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B92

B92は、独裁者スロボダン・ミロシェヴィッチがセルビアで権力を握っていた1990年代に、西側ニュースを報道する珍しい報道局でした。

旧ユーゴスラヴィア紛争時代のセルビアはミロシェヴィッチ政権による情報統制が強力に行われていた時代であったことから、「自由な報道」は行われていなかったと言われています。

そんな時代にもかかわらず、「自由な報道」を行っていたB92は大衆による反ミロシェヴィッチ政権デモの後ろ盾となっていたことから、当時はジャーナリズムに関する様々な賞を受賞しました

 

ミロシェヴィッチ政権崩壊後も腐敗した政治が続いていたセルビアで、B92は政府機構からの圧力に屈さずに「自由な報道」を行っていたために市民から強い人気を誇っていましたが、近年はその姿勢に陰りが見え始めました。

現政府に対する批判的な記事を報道することがなくなり、2017年にセルビア総選挙でも現政権を後押しするかのような報道姿勢が見受けられていたため、セルビア国内では「B92は死んだ」と言われています。

 

しかしながら、B92は一般的なニュースを知るメディアとしては十分な存在です。

 

公式サイトhttps://www.b92.net/eng/

 

N1 English

N1は2014年10月より旧ユーゴスラヴィア諸国であるセルビア、ボスニア、クロアチア地域で起きている出来事をで報道するために、それぞれの首都ベオグラード、サラエヴォ、ザグレブに設立された放送局になります。

この放送局は、上述したB92のようにケーブルテレビでニュースを配信するサービス以外に、インターネット上でオンラインニュースを更新しています。

当初は現地語(セルビア語、ボスニア語、クロアチア語)でのみオンラインニュースが配信されていましたが、2018年4月より英語によるニュース配信も開始されました。

 

セルビア語で配信されている時から、私はN1を通じて頻繁にセルビアの最新ニュースを読んでいました。特に、2017年4月や2018年3月に行われたセルビア選挙でも、選挙特番はN1の配信するケーブルテレビで最新情報を収集したりしていました。

N1は米国放送局CNNインターナショナルのパートナーとなっており、地元メディアに圧力をかけるセルビア現政権の影響を受けていない数少ないセルビアメディアになります。

英語でのオンラインニュース配信が開始されたということもあり、英語で読めるセルビアニュースとしてN1を強く推奨します。

 

公式サイト:http://rs.n1info.com/English

 

 

Balkan Insight

セルビア事情を英語で発信するメディアの中では、このBalkaninsightがもっとも情報量が多く、政府からの情報操作が行われていない最新情報を随時更新してくれるメディアです。

この独立形態メディアの強みは、質の高いジャーナリストたちが独自に取材した内容を読者に届けている点や、セルビアだけでなくバルカン地域に位置する多くの国々の最新情報を発信しています。

扱っている国々は、セルビア以外にアルバニア、ボスニア、ブルガリア、クロアチア、コソヴォ、マケドニア、モンテネグロ、ルーマニアになります。

2016年には合計200万人以上の読者が訪れて、620万ページビューがあった大人気メディアです。

 

セルビアだけでなくバルカン地域のニュースをすべて網羅したいという方にオススメできるニュースサイトです。

 

公式サイトhttp://www.balkaninsight.com/en/page/all-balkans-home

 

InSerbia

InSerbiaは、名前の通りセルビア国内を中心にして関連する近隣諸国のニュースを発信するメディアです。2013年3月に「どの組織からも影響を受けない」報道を発信することを目指して、ボランティアたちにより開始された独立系メディアです。

そのため、セルビア政府や他国政府、政治団体、会社から支援を受けておらず、そうした組織から完全に距離をとっています。また、どの組織からも資金援助を受けることなく、すべて一般読者の善意による寄付金で運営がなされています。

先日には運営資金が不足したことでメディア閉鎖の危機に陥りましたが、メディア存続を希望する多くの一般読者からの寄付金を受けて再始動しました。

 

ボランティアによって運営されているメディアにも関わらず、最新ニュースの更新スピードと頻度は素晴らしい!

 

公式サイトhttps://inserbia.info/today/


 

Balkanist

Balkanistは私の一押しメディアです。メディア名も「バルカン専門家」とバルカン事情に長けているメディアであることは明らかです。

Balkanistは、前述のInserbiaと同様にどの組織からの支援も受けずに運営されている完全独立系メディアであり、一般読者からの寄付金で運営されています。

 

さて、このメディアはこれまでに紹介してきた3つのメディアと大きく異なる点があります。それは、最新ニュースが毎日更新されるニュースメディアではなく、各ジャーナリストが独自の視点で取材した内容を社会派コラムとして更新しているメディアです。

そして、更新されるコラムはそれぞれオリジナリティーに溢れており、他のメディアでは取り上げられない視点から作成されている記事であるため、非常に面白い内容です。

 

公式サイトhttps://balkanist.net/


 

オランダのハーグに在住しながら、セルビア(旧ユーゴスラヴィア他諸国)で起きている現状を独自の目線で発信するフリージャーナリスト。オランダの社会文化や現地での海外生活を最前線から追いながら、かつてセルビアに留学した執筆者が、旧ユーゴスラヴィア地域の社会問題を取り上げていく。お問い合わせは、info@kotaro-journal.comまで。


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オランダのハーグに在住しながら、セルビア(旧ユーゴスラヴィア他諸国)で起きている現状を独自の目線で発信するフリージャーナリスト

オランダの社会文化や現地での海外生活を最前線から追いながら、かつてセルビアに留学した執筆者が、旧ユーゴスラヴィア地域の社会問題を取り上げていく。

お問い合わせは、info@kotaro-journal.comまで。

大学時代に旧ユーゴスラヴィア史を研究し、1年間セルビアに留学。旧ユーゴ史研究者に少し憧れたものの諦める。現在は、オランダ・セルビアに特化した記事を書くフリージャーナリストとして活動。

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