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【ベルリン観光】ベルリンの街は本当にベオグラードそのものだった。

以前に『セルビアの首都ベオグラードは「ニュー・ベルリン」?』という記事を執筆した際に、若者にとって魅力的な「カッコイイ」街ではなくなりつつある、ドイツの首都ベルリンに次ぐ街として、セルビアの首都ベオグラードが「ニュー・ベルリン(第2のベルリン)」と呼ばれる理由を検証してみました。

 

上記の記事を執筆した時はベルリンを一度も訪れたことのない執筆者が、インターネット上の記事や画像から分かるベルリン像とこれまでに何度も足を運んできたベオグラードの街を比較検証したものになります。

そして、ようやく先日の2018年5月下旬にベルリンを観光で訪れる機会がありました。そのため、実際にベルリンを自分の目で見た/肌で感じたものを基にして、以前に行った『ベオグラードは「ニュー・ベルリン?」』比較検証の答え合わせのようなものができました。

 

ベルリンに1週間ほど滞在して分かったことは、ベルリンの街並みや街を包む雰囲気は、私が頭の中で想像していたこと以上にベオグラードそのもので、ベルリンとベオグラードがここまで似ているとは思ってもいませんでした。

私がベルリンよりもベオグラードの街並みを先に知っているために、ベルリンこそが「ニュー・ベオグラード」なのでは?と感じてしまうほどです。

 

今回の記事では、私が実際にベルリンに訪れて見た/感じたものを基にして、ベルリンとベオグラードがどれほど似ているのかを考察していきたいと思います。

 

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ベオグラードが「ニュー・ベルリン」と呼ばれる由縁

ベオグラードのストリートアート

ベオグラード市内のストリートアート ※執筆者が撮影

以前から海外メディアでベオグラードが「ニュー・ベルリン」と謳われ、たびたび取り上げられてきた背景には、両都市に類似している点が多々あるからです。

  • 先進諸国に比べて生活費が安い
  • ナイトライフが充実している
  • 街中にたくさんのストリートアートがある

 

『セルビアの首都ベオグラードは「ニュー・ベルリン」?』の記事内で紹介しているように、かつて社会主義圏だったセルビアは1990年代に起きた一連の旧ユーゴスラヴィア紛争の影響もあり、平均月給が約300ユーロと西欧の先進諸国と比較すると経済的に貧しい国となります。

また、ベオグラードはヨーロッパの中でも屈指のナイトライフ・シティとして有名であり、市内には無数のクラブやディスコがあります。そのため、夏になるとヨーロッパ各地からたくさんの若者がナイトライフを満喫するために、ベオグラードにやって来ます。

 

そして、ベオグラードの街中のいたるところで見かけられるストリートアートの数です。こうしたベオグラードで見かけられるストリートアートは、上記の記事でまとめています。

では、実際にはベルリンの街には本当にたくさんのストリート・アートがあるのでしょうか?

 

ベルリンの街中に描かれるストリート・アート

ベルリンのストリートアート①

ベルリンのストリート・アート① ※執筆者が撮影

ベルリンの街にはたくさんのストリート・アートがあると言われていますが、実際にはどうなのでしょうか?

ベルリンを訪れてみると、本当に街のいたるところにストリート・アートを見かけることができます。

まるで建物をリノベーションをするかのように、荒廃して誰も住んでいないかのような建物にたくさんのアートが描かれています。

 

ベルリンのストリートアート②

ベルリンのストリート・アート② ※執筆者が撮影

外見上は荒廃した建物でも、実際には中がカフェバーのようにリフォームされて営業しているところもあったりします。

荒廃した建物が21世紀になってもそのまま残されている風景は、1999年にNATO軍による空爆の跡地が残されているベオグラードを彷彿させます。

 

ベルリンのストリートアート③

ベルリンのストリート・アート③ ※執筆者が撮影

ストリート・アートと言えば、1989年まで存続し東西冷戦の象徴ともなっていた「ベルリンの壁」に描かれたものでしょう。

イーストサイドギャラリーとの名でベルリン屈指の観光名所ともなっている「ベルリンの壁」跡地には、長く続く壁一面にたくさんのアーティストが描いたアートが展示されています。

 

ベルリンのストリートアート④

ベルリンのストリート・アート④ ※執筆者が撮影

ベルリン中心部にあるアンネ・フランクに関連するものを展示しているアンネ・フランク・ツェントルム付近は、この区域にある建物の壁全体に無数のストリート・アートが描かれており、区域全体が独特の雰囲気を漂わせています。

 

ベルリンのストリート・アート⑤

ベルリンのストリート・アート⑤ ※執筆者が撮影

こうした光景は、ベオグラードに住む若者や芸術家が集まるサヴァマーラ地区にそっくりです。

サヴァマーラ地区は、荒廃した建物が連なる地区である一方で、芸術家や新しいことに挑戦する若者が独自の文化を築いてきた地区であり、このベルリン区域のように建物の壁にはたくさんのストリート・アートが描かれています。

 

ベルリンのストリート・アート⑥

ベルリンのストリート・アート⑥ ※執筆者が撮影

ベルリンのストリート・アート⑦

ベルリンのストリート・アート⑦ ※執筆者が撮影

こうした光景に慣れ親しんだベルリン住民がベオグラードのサヴァマーラ地区を訪れたときに、口を揃えて「ベルリンみたいだ」と話すのには納得せざるを得ません。

 

こうした街中で見受けられる数々のストリート・アートという類似点以外にも、ベルリンとベオグラードには似通っている点が他にもありました。

それは、カフェの存在です。

 

ベルリンのカフェ

ベルリンのカフェ①

ベルリンのカフェ① ※執筆者が撮影

ベルリンには、独特でオシャレなカフェがたくさんある街としても以前から注目を浴びていることを耳にしていました。

私の妻はカフェ巡りが趣味のようなもので、どっかに観光旅行へ行く前に気になるカフェをリストアップするのが恒例となっています。

実際にベルリンのカフェを巡ってみると、オシャレなカフェであることは確かであると同時に、カフェのコンセプトや集まる人々を見ているとなんとなくベオグラードにあるカフェに似通っているような気がします。

 

ベルリンのカフェ②

ベルリンのカフェ② ※執筆者が撮影

例えば、上記画像のカフェはかつて何かしらの町工場があったような跡地に立地するカフェで、人通りが多い場所から奥に入った人通りの少ない殺伐したところにあります。

けれども、店頭から店内の様々なところに緑が置いてあり、殺伐とした建物の中にも温もりのある雰囲気を感じさせます。

 

ベルリンのカフェ③

ベルリンのカフェ③ ※執筆者が撮影

また、建物2階部分にはアーティスト学校らしきものがあり、デザイナー志望のような若者がたくさん集まる場所であることから、カフェにも独特の雰囲気を持った人たちが集まっていました。

 

ベルリンのカフェ④

ベルリンのカフェ④ ※執筆者が撮影

そこから少し離れて、毎週日曜日に大規模な蚤の市が開催されているベルリンの壁公園近くの通りには、たくさんのオシャレなカフェが集まっています。

このカフェには、コーヒー類しか置いていないシンプルなデザインのカフェであるものの、シンプルさの中で厳選されたコーヒー豆で淹れたコーヒーを味合うことができます。

 

ベルリンのカフェ⑤

ベルリンのカフェ⑤ ※執筆者が撮影

例として、ドイツの隣に位置するオランダではカフェのデザインにはこだわりはあるものの、浅煎りのコーヒーを好む国民が多いために、味わい深いコーヒーを楽しめるカフェは非常に少ないです。

その一方で、ベルリンはベオグラードのようにコーヒー好きが楽しめる環境が整ったカフェが多々あるように感じます。

 

ベルリンのカフェ⑥

ベルリンのカフェ⑥ ※執筆者が撮影

ベルリン在住の方がベルリン市内にあるオシャレなカフェを特集した書籍も出版されていたりもします。

 

まとめ

ベルリン市内にある建物

西ドイツ地域だったベルリン地区にある建物 ※執筆者が撮影

ドイツ国全体のように、市内を西側と東側に分断されていたベルリンでは、1989年以前に西ドイツに位置していた区域でも社会主義国のような建物が依然として残されています。

もちろん、東ドイツだった地区に行ってみると、より一層強く社会主義時代を彷彿とさせる建物が通りに連なっています。

かつて社会主義圏だったセルビアもまた、こうした建物がたくさん残っています。

こうした点からも、ベルリンはベオグラードを彷彿とさせる一つの要因となっていまるのかなと感じます。

 

ベルリン市内にあるセルビア料理レストラン

ベルリン市内にあるセルビア料理レストラン

約70万人ものセルビア系住民がドイツ国全体で生活しているとされる中、約2万人のセルビア系住民が居住するベルリンにもセルビア系レストランがいくつかあります。

ベルリン滞在中に”Ćevabdžinica“に足を運び、セルビア料理を手軽な価格で楽しめました。店内には、セルビア大衆音楽ターボフォークが流れていて、まるでセルビアのレストランで食事しているかのように感じます。

料金を見てみるとベオグラードの中級レストランで食べるよりも安いんじゃないか?これで採算が取れるのだろうか?と疑問に感じる値段です。こうした料金体系からも、ベオグラードを感じさせます。

 

ベルリンを訪れたことがある方、ベルリンにお住まいの方は、ぜひ一度セルビアの首都ベオグラードを訪れて「ニュー・ベルリン」と呼ばれる世界を味わってみてください!

 

オランダのハーグに在住しながら、セルビア(旧ユーゴスラヴィア他諸国)で起きている現状を独自の目線で発信するフリージャーナリスト。オランダの社会文化や現地での海外生活を最前線から追いながら、かつてセルビアに留学した執筆者が、旧ユーゴスラヴィア地域の社会問題を取り上げていく。お問い合わせは、info@kotaro-journal.comまで。


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大学時代に旧ユーゴスラヴィア史を研究し、1年間セルビアに留学。旧ユーゴ史研究者に少し憧れたものの諦める。現在は、オランダ・セルビアに特化した記事を書くフリージャーナリストとして活動。

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