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世界最大のピート・モンドリアン展ーハーグ市立美術館に行ってみよう!

世界最大のピート・モンドリアン展ーハーグ市立美術館に行ってみよう!

オランダ政治都市ハーグ市中心部には、画家フェルメールの傑作「真珠の耳飾りの少女」などが展示されているマウリッツハイス美術館や、だまし絵で有名なエッシャー美術館など観光客に人気の高い美術館があります。

それ以外にも、約250台のクラシックカーが展示されているローマン博物館中世オランダで使われていた拷問器具や牢獄が観覧できる監獄博物館ハーグの歴史を学べるハーグ歴史博物館など様々な博物館があることを、このサイトで紹介してきました。

 

そして、もう一つ忘れてはいけない美術館がハーグにはあります。

それは、ハーグ市立美術館です。

「限られた予算でしか運営していない市立美術館だから、大した展示品もないんでしょう?」と思う方もいるかもしれませんが、このハーグ市立美術館には偉大な現代美術家の作品が展示されています。

その偉大な現代美術家とは、1917年にオランダで起きた現代芸術運動「デ・スタイル(De Stijl)」の中心メンバーとして、美術、デザイン、建築などの分野で強い影響を与えた「新造形主義」を提唱したピート・モンドリアンです。

 

私のように名前を聞いてもピンと来ない人もいるはずですが、撮影した写真とともに以下で紹介していく彼の作品を見ていけば、「あっどこかで見たことある」と思うはずです。

 

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ピート・モンドリアンが提唱した「新造形主義」とは?

ピート・モンドリアンの作品①

ピート・モンドリアンの作品① ※執筆者が撮影

オランダの都市ユトレヒト近くの街出身のピート・モンドリアンが提唱した「新造形主義」とは、まさしく上記の作品のようなものになります。

水平線や垂直線、正方形や長方形、そして赤や青、黄の三原色を使ってシンプルでありながらも特徴的で、かつ美しさを感じられる新たな芸術運動です。

 

ピート・モンドリアンの作品②

ピート・モンドリアンの作品② ※執筆者が撮影

ピート・モンドリアンの作品③

ピート・モンドリアンの作品③ ※執筆者が撮影

 

様々な芸術分野にまたがり、ミッフィーの絵本の作者としておなじみのユトレヒト出身のアーティスト、ディック・ブルーナの作風や、イヴ・サン=ローランの「モンドリアン・ルック」などをはじめ、後年の芸術家や芸術運動に大きな影響を与えました。そして100年経ったいまもアーティストにインスピレーションを与え続けています。

引用元:「モンドリアンとデ・スタイル100周年」、Holland+Flanders

 

ピート・モンドリアンの作品④

ピート・モンドリアンの作品④ ※執筆者が撮影

ちょうど2017年はピート・モンドリアンが中心メンバーとして起こした芸術運動「デ・スタイル」100周年記念ということで、ハーグ市立美術館では所蔵する300点近い彼の作品を展示する特別展示会を開いていました。

また、この100周年記念を祝してハーグやオランダ各都市では「デ・スタイル」デザインの装飾やイベントを行っていました。

 

ピート・モンドリアンの芸術家としての生涯を描く展示場

ピート・モンドリアンの常設展示場入口

ピート・モンドリアンの常設展示場入口 ※執筆者が撮影

ハーグ市立美術館が「世界最大のモンドリアン展」を保持していると言われる理由は、これまでに紹介してきた「新造形主義」の作品だけでなく、初期の彼の作品も展示されているからです。

 

ピート・モンドリアンの自画像

ピート・モンドリアンの自画像 ※執筆者が撮影

ピート・モンドリアンの初期の作品①

ピート・モンドリアンの初期の作品① ※執筆者が撮影

ピート・モンドリアンの初期の作品①

ピート・モンドリアンの初期の作品② ※執筆者が撮影

初期の頃のピート・モンドリアンの作品を見てみると、同じオランダ出身の画家ヴァン・ゴッホなどのポスト印象のような作品を作っていました。

 

ピート・モンドリアンの作品「新造形主義」

ピート・モンドリアンの作品「新造形主義」 ※執筆者が撮影

こうしたポスト印象派のような作風から、「新造形主義」のように直線的・単色的なシンプルの作風に移っていく経過を展示場内で見ることができます。

 

ピート・モンドリアンが実際に使っていたパレット

ピート・モンドリアンが実際に使っていたパレット ※執筆者が撮影

こうした作品以外にも、ピート・モンドリアンが実際に使っていたパレットやアトリエの様子が分かる模型、「新造形主義」がどのように建物やデザインに影響を与えていったのかが分かる展示スペースもあります。

 

館内には開放感に満ち溢れた最高のカフェがある

ハーグ市立美術館のカフェ

ハーグ市立美術館のカフェ ※執筆者が撮影

また、ハーグ市立美術館内には天井から太陽の光が降り注ぎ、開放感のあふれるカフェがあります。

ハーグ市立美術館の1階部分にはこれまでに紹介してきたピート・モンドリアンの常設展示場がありますが、地下1階には現代芸術の実験室のような展示場、2階部分には一定期間ごとに変わる企画展示場があったりするほど大きな美術館になります。

 

様々な展示会があるゆえに、半日を使ってゆっくりと観覧できる美術館であることから、このカフェでコーヒーやお茶を飲みながら少し休憩することもできます。

私はハーグ市立美術館を訪れるたびに、このカフェでコーヒーとオランダ風アップルケーキを楽しみながら小休憩しています。

 

まとめ

ハーグ市立美術館のまとめ

※執筆者が撮影

マウリッツハイス美術館やエッシャー美術館ほど観光客に人気があるわけでもないハーグ市立美術館は、両美術館のようにハーグ中心地に位置していません。

バスやトラムで15分ほどのところに位置しているため、ハーグ観光の間に足を運ぶには少し不便だったりするかもしれません。

※以下で使い方を紹介している乗換案内アプリ「9292」を使えば、簡単に行き方が分かります!

 

しかしながら、オランダが発祥となる芸術運動「デ・スタイル」や「新造形主義」、とりわけピート・モンドリアンの作品がたくさん展示されているのは、世界でもこのハーグ市立美術館しか存在しません。

ハーグ観光の際には要チェックの美術館です!

 

※ハーグ市立美術館の詳細
公式サイト:https://www.gemeentemuseum.nl/nl(英語表記あり)
営業時間:火〜日曜日(10:00〜17:00)、月曜日は定休日
チケット:大人15ユーロ、18歳以下は無料、ミュージアムカード利用可

 

オランダのハーグに在住しながら、セルビア(旧ユーゴスラヴィア他諸国)で起きている現状を独自の目線で発信するフリージャーナリスト。オランダの社会文化や現地での海外生活を最前線から追いながら、かつてセルビアに留学した執筆者が、旧ユーゴスラヴィア地域の社会問題を取り上げていく。お問い合わせは、info@kotaro-journal.comまで。


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お問い合わせは、info@kotaro-journal.comまで。

大学時代に旧ユーゴスラヴィア史を研究し、1年間セルビアに留学。旧ユーゴ史研究者に少し憧れたものの諦める。現在は、オランダ・セルビアに特化した記事を書くフリージャーナリストとして活動。

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