KOTARO JOURNAL

【デン・ハーグ観光】騎士の館・国会議事堂を見学できるツアーで政治文化に触れよう!

オランダ政治中心地デン・ハーグにあるビネンホフ

デン・ハーグへ観光に訪れる予定の方は、どこの観光スポットを予定していますか?

当地へ観光に来る方の多くは、画家フェルメールの有名な作品が展示されている「マウルリッツ美術館」であったり、世界平和の象徴である「平和宮」、様々なだまし絵が展示されている「エッシャー美術館」、北海に面した浜辺「スフェニンゲン」などを訪れていると思います。

 

上記で挙げた観光スポット以外に、デン・ハーグへ観光に訪れた際に参加してもらいたい見学ツアーがあります。

 

それは、オランダ政治機構が連なる巨大な建物の集合体ビネンホフの中を見学できるツアーです。

 

オランダの首都はアムステルダムですが、国内の政治機構が設置されており、実際に政治が行われている中心地はデン・ハーグになります。そのため、せっかくデン・ハーグに訪れたのならば、政治機構を見学しながらオランダの政治文化に触れてみる機会を利用してみることを強くオススメします!

以下で、見学ツアーの詳細を見てみましょう。

 

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見学ツアーの詳細

ProDemoが主催する見学ツアーの詳細

ProDemoが主催する見学ツアーの詳細 ※執筆者が撮影

政治機構の集合体ビネンホフを見学するツアーを開催しているのは、2010年に設立されたばかりのProDemosという非常に若い組織であり、国内のオランダ人学生だけでなく外国人観光客向けに民主主義政治と法の統治に関する啓蒙活動を行っています。

以前に参加した外国人居住者向けのフェア「IamExpat」にて、この組織が開催していたオランダ政治に関するセミナーを受講した際に、偶然この見学ツアーのことを知りました。

※外国人居住者向けのフェア「IamExpat」に関しては、以下の記事をご覧ください。

 

ProDemosが開催している見学ツアーは、全部で5種類用意されています。

  1. 動画鑑賞と「騎士の館」見学ツアー(所要時間:45分、料金:5
  2. 動画鑑賞と「騎士の館」「下院議会」見学ツアー(所要時間:90分、料金:8.5€
  3. 動画鑑賞と「騎士の館」「上院議会」見学ツアー(所要時間:75分、料金8.5€
  4. 「騎士の館」「上院議会」「下院議会」見学ツアー(所要時間:90分、料金:10€
  5. ビネンホフ周辺散策ツアー(所要時間:不明、料金:不明)

※上記の見学ツアー内容および料金は、2017年4月時の情報に基づいています。

 

これら5種類の見学ツアーの中で一番オススメしたいのが、4番目の「騎士の館」「上院議会」「下院議会」見学ツアーになります。これら3つの場所は、ビネンホフの中でも最も重要な場所でもあります。

以下で、それぞれの場所を詳しく見てみましょう。

 

騎士の館

ビネンホフの「騎士の館」

騎士の館 ※執筆者が撮影

この見学ツアーで最初に向かう場所は、上写真の建物になります。

この「騎士の館」と呼ばれる建物を初めて見た時、私は教会だと思っていました。教会にもかかわらず、写真中央に見える入口が閉じられていたので不思議に思っていました。

しかしながら、この建物は教会ではありません!ガイドさんも「教会のように見えるけれども、一度も教会として使用されたことはない」と話していたので、多くの外国人観光客は私同様に教会だと最初は思うのでしょうね。

この「騎士の館」は、13世紀に建設されたビネンホフの中心となる建物になります。

では、何のための建物なんでしょうか?

実は、この「騎士の館」では毎年9月第3火曜日に重要な式典が行われます。それは、オランダ国王(または女王)による国会の開会式宣言です。

 

「騎士の館」の中の様子

「騎士の館」の中の様子 ※執筆者が撮影

 

現在のオランダ国王アレキサンダーと王妃マクシマが座る席

現在のオランダ国王アレキサンダーと王妃マクシマが座る席 ※執筆者が撮影

 

オランダ国王アレキサンダーによる当日のパレードと国会開会宣言の様子

 

上記の式典以外にも、王室による公式行事が開催される場所としても使用されているようです。

これまでに修復作業が行われているといはいえ、7世紀に及ぶ歴史を感じることが出来るとともに、政治の中心地を目にすることが出来ます。

 

上院(第一院)

上院(第一院)議会

イメージ図 出典:eerstekamer.nl

次に向かう建物(同じ建物内なので施設の方が正しい表現?)は、上院(第一院)議会になります。

オランダが採用している議会制度は日本と同じように二院議会制になります。この上院は議員定数75名であり、オランダ国内の12州議会が4年に1度に代表者が決まる間接選挙で議員が選出されていきます。

この上院は、毎週火曜日のみしか開催されていません。その理由が、「上院議員の多くがかつて下院議会議員として長年尽力していた政治家であったりするために他の仕事が山ほどあるため」だとのことです。

 

この上院では、写真撮影が禁止されているために写真は一枚もありませんが、200年に渡って存続する議会ということもあり、議会内の荘厳な雰囲気や装飾された絵画、17世紀のオランダ黄金時代を表現するために天井に塗られた様々な絵など訪れる価値が非常に高い場所です。

 

下院(第二院)議会

下院(第二院)議会

イメージ図 出典:tweedekamer.nl

先ほどの上院に続いて、訪れる最後の場所が下院(第二院)議会になります。

下院議会は、議員定数は150議席で、4年に1度行われる下院議員総選挙で国民の直接選挙によって選出されます。下院は毎週火・水・木曜日に開会されています。

先日の3月15日に「オランダ総選挙」と呼ばれる下院議会議員選挙が行われ、日本でも色々と話題となっていましたが、この選挙で選出された議員がこの議会の代表者になります。

下院(第二院)議会の入口

下院(第二院)議会の入口 ※執筆者が撮影

上写真の入口が、一般人向けの下院議会の入口となります。常に銃を備えた警察が配備されています。

この入口をくぐると、空港の出発前セキュリティチェックを通過しなければなりません。X線検査装置による手荷物検査や金属探知機の通過などがあります。

それを通過すると、下院議会の広い1階ロビーが目の前に広がります。この1階ロビーではバッグ等の手荷物を指定のロッカーに入れたり、コートなどの脱がなければいけない決まりとなっています。

この1階ロビーには、喫茶店やお土産コーナーも用意されていたりして、国会議事堂のような雰囲気を全く感じさせておらずビックリしました。

その後は1階ロビー中央にある長いエスカレーターで2階へと上がり、聴聞席から下院議会を眺めながら、ガイドさんの解説に耳を傾けました。

最初の印象として、思っていたより「こじんまり」としているなと感じました。また、歴史的な流れを感じる上院とは大きく異なり、近代的な内装であることから「重苦しい」雰囲気は全く感じません。

ちなみに、国会が開催されている時は一般人も聴聞席から討論の様子を見ることができるそうですよ。

 

見学ツアーの予約方法

ProDemosの公式サイト

ProDemosの公式サイト(https://www.prodemos.nl/english/

さて、この見学ツアーは事前にProDemos公式サイトの専用ページからチケットを手配しておくことが推奨されています。

公式サイトのトップページ右上にある「TICKETS」と書かれた箇所をクリックすると、チケット予約専用ページへとジャンプします。ジャンプしたページはすべてオランダ語で記載されていますが、右上の米国・英国国旗が合体した箇所があるので(下画像の赤矢印)、そちらをクリックすると英語表記に変更が出来ます。

ProDemosチケット予約方法

ProDemosチケット予約方法

 

選択するガイドツアーは、「Staten-Generaaltour (complete tour)」になります。基本的にはオランダ語で解説されるツアーがほとんどですが、時々英語で解説されるツアーが開催されていたり、もしくはオランダ語のツアーでも希望する言語の小冊子(日本語あり)が配られて、小冊子を読みながら見学できるようです。

 

以上、オランダの政治文化に触れられる見学ツアーの紹介でした。デン・ハーグへ観光に訪れた際は、是非この見学ツアーに参加してみて下さい!

 

見学ツアーを開催しているProDemosの詳細
公式サイト:https://www.prodemos.nl/english/(英語表記あり)
営業日:火曜日~土曜日(日・月曜日は定休日)
見学ツアー日程:曜日や日付によって開催時間も異なるため、公式サイトで確認すること。
住所:Hofweg 1-H, 2511 AA, the Hague, the Netherlands.(ビネンホフのすぐ向かい側)

 

オランダのハーグに在住しながら、セルビア(旧ユーゴスラヴィア他諸国)で起きている現状を独自の目線で発信するフリージャーナリスト。オランダの社会文化や現地での海外生活を最前線から追いながら、かつてセルビアに留学した執筆者が、旧ユーゴスラヴィア地域の社会問題を取り上げていく。お問い合わせは、info@kotaro-journal.comまで。


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大学時代に旧ユーゴスラヴィア史を研究し、1年間セルビアに留学。旧ユーゴ史研究者に少し憧れたものの諦める。現在は、オランダ・セルビアに特化した記事を書くフリージャーナリストとして活動。

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