KOTARO JOURNAL

ベオグラードで大人気「ユーゴツアー」のオランダ人創業者にインタビューしてみた!

先日、セルビアの首都ベオグラード市内に残存するユーゴスラヴィア社会主義時代に関連する場所や建物を車で順番に回って、ガイドさんの話を聞きながらユーゴスラヴィア社会主義時代を生きた人々の生活に触れることができるユーゴツアーに参加してみて気付いたツアーの魅力をレポートとしてブログ記事に書きました。

※「ユーゴツアー」に参加してみた感想とレポート記事は、以下のリンクで読むことができます。
【ユーゴツアー】ユーゴスラヴィア社会主義時代の遺産に触れるツアー

 

この「ユーゴツアー」に参加した際に、当日担当してくれたガイドさんに言われて知ったことが、この「ユーゴツアー」の創業者で経営者は現地のセルビア人ではなく、オランダ人だということです。

私は現在オランダに居住している点だけでなく、セルビアで「ユーゴツアー」を創業したオランダ人はどんな人物なのだろうかと興味が湧きました。

そして、このオランダ人創業者ラルフにインタビューをお願いしたところ、快く受けてくれましたので、そのインタビューを記事にまとめたいと思います。

 

このインタビュー記事では、以下のような点について聞いてみました!

  • オランダ人創業者はどうして異国セルビアでマニアックなツアーを始めたのか?
  • なぜセルビアなのか?
  • 母国オランダを比較して、セルビアについてどう思うか?
  • セルビアを訪れる日本人観光客へ一言!

 

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ユーゴツアー創業者ラルフにインタビュー!

ユーゴツアー創業者ラルフにインタビュー!

インタビューに快く受けてくれたユーゴツアー創業者ラルフ 出典:ラルフより提供

〈始めに、あなたが企画するツアーについて教えてください〉

僕たちのチームはiBikeBelgradeとユーゴツアーの2種類を企画しているよ。

iBikeBelgradeはベオグラードで初めてのサイクリングツアーで、自転車に乗りながらベオグラードの街を案内する企画だよ。

このサイクリングツアーでは、2種類の半日ツアーを企画している。

1つ目のツアー企画は、セルビアが社会主義国ユーゴスラヴィア時代だった時に開発されたノヴィ・ベオグラード(Novi BeogradまたはNew Belgrade)周辺をサイクリングしながら、かつてオーストリア・ハンガリー二重帝国の支配下だったときに漁師の街として繁栄していた古都ゼムン(Zemun)方面に向かっていく。

その後に、貸し切りボートに乗りながら、ベオグラード市民の夏の避暑地として大人気のサヴァ川にある人口ビーチ「アダ・ツィガンリヤ(Ada Ciganlija)」に向かい、ゆっくりとしたリラックスできる時間を楽しむツアーだ(詳細はこちら)。

 

もう一つのツアー企画は、ベオグラード中心地をサイクリングしながら、ベオグラード中心地の観光で絶対に見逃すことのできない観光スポットを巡るツアーだ(詳細はこちら)。

ツアーで巡る具体的な場所は、以下の通りだ。

  1. 古代ローマ帝国時代の紀元前に建てられたカレメグダン(Kalemegdan)城塞公園
  2. かつて多くの詩人が集まってボヘミアン文化が興隆し、現在はセルビアの美味しい伝統料理が楽しめることで有名なスカダルリヤ(Skadarlija)通り
  3. セルビアの国会議事堂
  4. セルビア正教会の総本山にして東方正教界でも最大級の大きさを誇る聖サヴァ大聖堂
  5. そして1999年に米軍を主体としたNATO軍による空爆で大きな損害が出た建物

※以下は、こうした半日サイクリングツアーのプロモ動画

あとは、終日ツアーとしてベオグラード郊外にある豊かな自然や村々を巡る面白いツアーも用意しているよ!(詳細はこちら

他にも、自転車を使ってセルビアの隠された魅力を再発見できる宿泊付きサイクリング&トレッキングツアーも用意しているよ。このツアーでは、美しい景観を誇るジェルダップ国立公園を通過しながら、ドナウ川沿いをルーマニア国境に向かってサイクリングするツアー(詳細はこちら)が最も人気になっているよ。

※以下は、こうした終日サイクリングツアーのプロモ動画

 

最後に、僕たちの店舗では街をサイクリングできる自転車とトレッキング用自転車の2種類をレンタルするサービスも行っている。

 

ユーゴツアーで乗車するクラシックカー「ザスタヴァ(またはユーゴ)」

ユーゴツアーで乗車するクラシックカー「ザスタヴァ(またはユーゴ)」 出典:ラルフより提供

ユーゴツアー(Yugotour)では、ユーゴスラヴィア社会主義時代の1970年代以降に製造されたユーゴスラヴィアが誇るクラシックカー「ザスタヴァ(またはユーゴ)」に乗りながら、ベオグラードが社会主義国ユーゴスラヴィアの首都だった時代の痕跡を巡って、社会主義国ユーゴスラヴィアとは何なのかを教えるストーリーが主なツアーとなっている。

僕たちのスタッフ兼ドライバーは、プロのガイドとしてユーゴスラヴィア時代の興味深い歴史をトリビアを交えながら説明してくれる。

※ユーゴツアーの詳細は、以下の記事を参考にしてください!
【ユーゴツアー】ユーゴスラヴィア社会主義時代の遺産に触れるツアー

 

 

〈ツアー企画をセルビアで始めたきっかけは何ですか?〉

2004年からセルビアなどが位置するバルカン地域で働いていて、その時に初めてベオグラードを訪れたんだ。その当時に僕が所属していたオランダの小さなNGO団体の一環で、バルカン地域で事業を新たに始めたい人の手助けをしていたんだ。

その後にはオランダの政治都市であるハーグ市役所で働き始めて、ハーグとベオグラード、サラエヴォ、ザグレブ間の協力関係を築き上げる仕事、例えばさまざまな文化交流事業や学生レベルでの交流、そして両都市間の協力事業に携わっていたんだ。

こうした一連の仕事を通じてセルビアへの訪問を続けているうちに、どんどんベオグラードを好きになっていったんだ

 

 

〈ベオグラードの街で魅力に感じている点は何ですか?〉

ベオグラードの街は、毎日何かしらが起きていて、新鮮だけれども不備が目立つまだまだ洗練されていない都市だね。

けれども、街の通りはいつも賑やかで、セルビアの人々はみな優しく、外出して食べて、飲んで、踊ることが大好きな明るい国民性を持っている

ベオグラード市内の場所には、若者が集まってさまざまなアートを創作し、ITエンジニアがソフトウェアの開発に励んでいたりするような大きく発展している先進的な場所もあったりする。

その一方で、まるで1970年代にいるかのように時計の針が昔から止まっている場所もあったりする。例えば、レストランとかホテルは昔のままで何も変わっていなかったりするね。

ベオグラードを大好きになって、セルビアに移住して新観光事業を開始したラルフ 出典:ラルフより提供

ベオグラードを大好きになって、セルビアに移住して新観光事業を開始したラルフ 出典:ラルフより提供

オランダのハーグに在住しながら、セルビア(旧ユーゴスラヴィア他諸国)で起きている現状を独自の目線で発信するフリージャーナリスト。オランダの社会文化や現地での海外生活を最前線から追いながら、かつてセルビアに留学した執筆者が、旧ユーゴスラヴィア地域の社会問題を取り上げていく。お問い合わせは、info@kotaro-journal.comまで。


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大学時代に旧ユーゴスラヴィア史を研究し、1年間セルビアに留学。旧ユーゴ史研究者に少し憧れたものの諦める。現在は、オランダ・セルビアに特化した記事を書くフリージャーナリストとして活動。

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