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アムステルダムのライヴハウスParadiso入場に、メンバーシップ料金を徴収された件

アムステルダムのライヴハウスParadiso入場に、メンバーシップ料金を徴収された件

先日、北欧フィンランドが誇るゴシックメタル界のレジェンドHIMが26年に渡って続けてきた音楽活動に終止符を打つ上で、予定が組まれた解散記念ツアー「フェアウェルツアー」を観るべく、アムステルダムのライヴハウスParadisoに行ってきました。

 

HIMの解散コンサートでは、これまでに発表してきた名曲の数々を20曲演奏するなど、HIMの大ファンではない私でも懐かしさを感じさせてくれる素晴らしいコンサートとなりました。

しかしながら、今回のライヴハウスParadisoに入場する際に納得のいかない出来事がありました

 

それは、Paradisoに入場する際に当日のコンサートチケットだけでなく、Paradisoのメンバーシップカードを持っていないと入場できないということです。

そして、このメンバーシップカードは有料で、月ごとの会員または通年の会員カードが存在し、今回のコンサートしか足を運ばない人でも月ごとのメンバーシップカードを購入しなければならないシステムがありました。

これまでに日本だけでなくティルブルフやユトレヒト、ライデンなどのオランダ国内で開催されてきた様々なバンドのライヴコンサートに足を運んできましたが、このようなシステムに遭遇するのは初めてだったので困惑しました

日本のライヴハウスだとコンサートチケット以外に、入場する際に1ドリンク券(約500円)を購入するルールが存在しますが、これはビールやカクテルなどのドリンクと引き換えできるので損をする感覚はありません。

 

今回の記事では、このメンバーシップカードのシステムが存在するアムステルダムのライブハウスParadisoと、もう一つのライヴハウスMelkwegについて触れてみたいと思います。

 

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Paradiso

アムステルダムのコンサート会場Paradiso

アムステルダムのコンサートホールParadiso 出典:paradiso.nl

ライヴハウスParadisoは、アムステルダム市内にある中規模のホールの中でもそれなりに人気のある場所だと思います。Paradisoの中に入ってみると、内装がまるで教会のような雰囲気を醸し出していることに気が付きますが、19世紀に建造された教会をライヴハウスとして現在は使用しているようです。

このParadisoの特徴的なところは、かつての教会を使用していることから天井が非常に高かったり、ステージの上方部分には教会に設置されていたステンドグラス3枚が残されていたり、2階部分にはステージ全体を見渡せるバルコニーが設置されています。

 

私がHIMのライヴコンサートを観るため、Paradisoに入場しようとするとチケットや持ち物を確認するセキュリティに「メンバーシップカードを提示してくれ」と言われました。

私は「メンバーシップカード?そんなの持っていないよ」と伝えると、「入場口隣のカウンター席でメンバーシップカードを購入してくれ」と言われました。

事情がよく分からないものの、セキュリティが話した入場口隣のカウンター席に行って話を聞いてみると、Paradisoに入場するためにはチケット以外にメンバーシップカードを購入しなければいけない、月ごとの会員と通年の会員カードがあって今回の公演だけを観るために入場したくても、月会メンバーシップカードを購入しなければならないと言われました。

このシステムに納得がいかなかったものの、最終的には私と妻2人分の月ごとのメンバーシップカードを購入しました。支払った料金は、2人で7ユーロになりました。

 

会場内に入場してから、Paradisoのホームページを読んでみるとメンバーシップカードについて、以下のようなことが記載されていました。

Paradisoで開催されるイベントに参加するためには、各月または通年のメンバーシップカードを保持することが義務付けられています。Paradisoの主要ホール以外の場所で開催されるイベントには、メンバーシップカードを保持する必要はありません。

Paradisoは幅広いカルチャーを提供する非営利団体です。そのため、メンバーシップカードを購入することによって、入場者は我々のミッションやParadisoのホール自体が記念碑となっていることで発生する維持費を支援する意味合いがあります。Paradisoはアムステルダム市から助成金を受け取っていますが、その金額は我々の全体予算の約6%だけカバーしているだけになります。メンバーシップカードはチケット購入時や、入場口隣のカウンターで購入することができます。

  • 月ごとのメンバーシップカード:3.5ユーロ
  • 通年のメンバーシップカード:25ユーロ

出典:https://www.paradiso.nl/en/about/ticket-sales/76/(執筆者が翻訳)

 

個人的な印象ですが、Paradisoのような中規模のライヴハウスは出演するアーティスト、チケット販売料金、そしてドリンク販売代で利益を出していくと推測しています。一般的に、ライブハウスでのドリンク料金は割高に設定しており、言うまでもなくParadisoで販売されているドリンクももちろん割高です。

また、日本のライヴシーンではそこまで多くの人がライヴ公演中にたくさんのドリンクを購入するわけではありませんが、オランダでは多くの人がビールをたくさん購入しています。私もライヴに行くと大抵2〜3杯のビールを飲んでいます。

 

そのため、ライヴハウス運営費として入場時のメンバーシップカード義務付けがなくとも、ドリンク販売代でそれなりの利益を見込めるのではないかと思ってしまいました。

またParadisoのもう一つの不満な点としては音響が非常に悪いです。せっかくメンバーシップカードを購入して入場しているのだから、音質の良いライヴを期待していただけに残念でした。

Paradisoの概要
公式サイト:
https://www.paradiso.nl/en/

 

Melkweg

アムステルダムのライヴハウスMelkweg

アムステルダムのライヴハウスMelkweg

調べてみると、上述したライヴハウスParadiso以外にもう一つメンバーシップカードの購入が義務付けられているライヴハウスがアムステルダムにはありました。

それは、かつて乳製品の工場として使われていた場所がライヴハウスとして使われているMelkwegになります。ヘヴィメタル音楽のバンドはParadisoよりもこのMelkwegで行っている印象があります。

その背景には、Melkwegには計6つの小規模から大規模なコンサートホールが設置されており、バンド側も公演予定を入れやすいことが影響しているのかなと思います。

Melkwegのメンバーシップカード料金は以下の通りになります。

  • 月ごとのメンバーシップカード:3ユーロ
  • 通年のメンバーシップカード:25ユーロ

 

ライヴハウスMelkwegには、まだ足を運んだことがないのでどのようなライヴハウスなのか分かりませんので、近々足を運んだときにでもレポートを追記したいと思います。

 

Melkwegの場所
公式サイト:
https://www.melkweg.nl/nl/

 

まとめ

まとめ

HIMのコンサート時の様子 ※執筆者撮影

ちなみにこのメンバーシップカードの存在をオランダ人の友人に聞いてみたところ、以下のようなことを言っていました。

アムステルダム中心地にあるライヴハウスやホールには、メンバーシップカードのシステムが存在していることは普通だよ。私にもなぜこの時代遅れのシステムがまだ存在しているのかまったく分からないよ。最悪なことと言えば、例えばParadisoの月ごとのメンバーシップカードを購入して持っていても、同じ月にMelkwegで開催される公演に行く場合には、このメンバーシップカードを使用することができないから、Melkwegの月ごとのメンバーシップカードを新たに購入しなければいけないんだ。

 

つまり、オランダの首都アムステルダムのライヴハウスやコンサートホールで行われる公演に入場する場合、公演チケットだけでなく各運営側のメンバーシップカードを個別に購入しなければいけないということです。

私が知る限り、オランダ国内でこのシステムがあるのはアムステルダム以外にないと思います。そのため、上記で紹介したライブハウスParadisoMelkwegだけでなく、他のライヴハウスで行われる公演に行く場合には、このメンバーシップカードのシステムがあるかどうかを事前に確認することをオススメします。

最後に、このメンバーシップカードのシステムの存在は理解できません。今後、同じバンドやアーティストがオランダの複数都市で公演を行う場合には、アムステルダムでの公演を敬遠して、他都市での公演に行くことにしようと思いました。

 

オランダのハーグに在住しながら、セルビア(旧ユーゴスラヴィア他諸国)で起きている現状を独自の目線で発信するフリージャーナリスト。オランダの社会文化や現地での海外生活を最前線から追いながら、かつてセルビアに留学した執筆者が、旧ユーゴスラヴィア地域の社会問題を取り上げていく。お問い合わせは、info@kotaro-journal.comまで。


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大学時代に旧ユーゴスラヴィア史を研究し、1年間セルビアに留学。旧ユーゴ史研究者に少し憧れたものの諦める。現在は、オランダ・セルビアに特化した記事を書くフリージャーナリストとして活動。

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