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【レビューあり】人気沸騰中のウェストマール・ビール2種類を飲み比べてみた!

【レビューあり】人気沸騰中のウェストマール・ビール2種類を飲み比べてみた!

今回の記事では、ベルギービールの定番であるトラピストビール(トラピスト会修道院で製造されているビールの総称)の中でも、近年になって人気が高まりつつあると言われる「ウェストマール(Westmalle)」ビール2種類(ダブルとトリプル)の飲み比べを行います!

実は、ベルギービ―ル醸造所の当主たちが「死ぬ直前にもう一本だけ飲みたいビール」としてウェストマール・トリプルを挙げる人が多かったとか(こちら参照)。

これだけベルギービールの作り手から愛されて、近年人気が高まっているウェストマールですが、日本の市場ではあまり出回っていないように感じます。私が日本で生活していた頃は、市場で一度も見かけたことがないと思います。

その理由は、近年の人気に対してウェストマールの生産量が増えていないことが挙げられるのかもしれません。そのため、日本ではかなりレアなビールということになります。

 

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ウェストマール・ビールとは?

ウェストマール・ビールとは?

1836年4月22日にこの僧院(補足:ウェストマール修道院)はトラピスト派修道院となりましたが同じ年にマルティナス・ドム(Martinus Dom)修道院長が小さな醸造所の建設を始めました。同年12月10日の昼食の際、修道僧達に最初のトラピスト・ビールが振舞われました。

長年にわたって修道院は自家用のみにビールを醸造してきましたが、1856年からは時おり修道院の門のところで少量のビールを売ることにしました。年々需要が増えて、1865年と1897年後半には醸造所の拡張をするまでに至りました。

1921年、修道僧達は自分達のビールを商業用に販売することを決め、それによって販売がさらに増えていったのでした。1930年代の初め、新しい醸造所、発酵室、作業場といったものができて使用されるようになりました。

※(カッコ)内は執筆者の追記
出典:「ウェストマール醸造所 (修道院内)」/小西ベルギービール(アクセス日:2017/10/05)

ウェストマール・ビールは実際には3種類存在します。今回の飲み比べを行うウェストマール・ダブルとトリプル以外に、ウェストマール・エクストラと呼ばれるものが存在します。

しかしながら、このウェストマール・エクストラは製造している修道院内の修道僧向けに製造しているため、一般市場には流通していないそうです。

 

ウェストマール・ビールの興味深い点は、ダブルとトリプルをグラスに注いだ時に見えるビール液の色です。

アルコール度数の高いビール(6~10%)の液色はビールの典型的な黄金色ではなく、濃い茶色から黒色に近い液色になっていることが多いはずです。例えば、これまでにレビューしてきたベルギービールの「ロシュフォール」や「シメイ」などはアルコール度数が高く、ビールの液色は濃い色となっています。

その一方で、このウェストマール・ビールの液色の場合、ダブルが濃い茶色であるのに対し、よりアルコール度数の高いトリプルは黄金色となっています。

実は、この黄金色のトリプルが好評を博し、これを参考にして金色のトリプルを作る醸造所が多く現れたため、ウェストマール・トリプルは、「トリプルの元祖」または「トリプルの母」とも呼ばれているそうです。なお、ウエストマールはトリプルやダブルの起源となったビールの醸造を開始した醸造所であるとも言われているようです(こちら参照)。

このようにウェストマール・ビールの歴史的背景を知ると、ベルギービール界・トラピストビール界に対して最も影響力があったビールブランドと見ることができますね。

 


ウェストマール・ダブルとトリプルの飲み比べ

補足知識はこれくらいにして、以下では早速ウェストマールの飲み比べを行います。

※以下のレビューで記載する参考市場価格は、オランダ国内の大手スーパーチェーン「アルバート・ハイン」で、2017年10月現在に販売されている価格になります。

 

ウェストマール・ダブル

ウェストマール・ダブル

アルコール度数:6.5
市場価格:1.39ユーロ

 

《飲む前の香り》

バナナの皮や化学合成物質のような香り・良い香りとは全く言えない。

《味》

口に含んだ瞬間、カラメルのような味がしてシメイブルーを彷彿とさせた。しかし、このカラメルの味はすぐに消失し、グリーンアップルのような甘酸っぱいフルーツの風味が口全体に広がっていく。

《飲んだ時の香り》

グリーンアップルのような甘酸っぱいフルーツの風味がする。飲む前にかいだ不快な臭いから全く想像のできない香りが口の中に広がる。

《総括》

飲む前の香りからは想像できない味。クリーミーな口当たりの良さ、甘酸っぱい果実の味は魅力的だ。また、ベルギービールに典型的な漆黒のビールは基本的にアルコール度数が高いことで有名だが、こちらのウェストマール・ダブルはアルコール度数が6.5%と比較的低く、液色の濃さに比べてそれほど強くないため酔いにくい。

 

ウェストマール・トリプル

ウェストマール・トリプル

アルコール度数:9.5%
市場価格:1.75ユーロ

 

《飲む前の香り》

ダブルよりも強いバナナの皮または化学合成物質のような臭いがする。

《味》

フルーツのような甘味が口の中を徐々に広がっていく。飲み干した後も、口。中にかろやかな甘みが残っている。ダブルよりも上品な味わいと言っていい。

《飲んだ時の香り》

飲む前の香りがしたバナナの皮のような臭いはまったくしなく、フルーツのような爽やかな香りが広がる。

《総括》

キメが細かい泡でグラスに注いだ時の泡立ちの良さが刺激的。口当たりが非常に柔らかく、温泉水から醸造されているオランダビール「アルファ Alfa」の口当たりに非常に似ている。前述したようにトリプルなのに黄金色のビールであることに驚き。アルコール度数が9.5%と高いため、少し飲んだだけで酔いがくる。

 

まとめ

ウェストマール・ダブルとトリプルを飲み比べしたまとめ

ウェストマールの王冠(左:ダブル、右:トリプル)

実は今回の飲み比べで初めてウェストマールを味わってみました。オランダのスーパーなどでよく目にしていたものの、これまでにトライしてこなかったことを後悔するような味わいが楽しめました!

日本では目にする機会やなかなか一般市場で購入することができないレアなビールですが、もし飲める機会がありましたら、是非このウェストマールの味を堪能してみてください!

 

オランダのハーグに在住しながら、セルビア(旧ユーゴスラヴィア他諸国)で起きている現状を独自の目線で発信するフリージャーナリスト。オランダの社会文化や現地での海外生活を最前線から追いながら、かつてセルビアに留学した執筆者が、旧ユーゴスラヴィア地域の社会問題を取り上げていく。お問い合わせは、info@kotaro-journal.comまで。


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お問い合わせは、info@kotaro-journal.comまで。

大学時代に旧ユーゴスラヴィア史を研究し、1年間セルビアに留学。旧ユーゴ史研究者に少し憧れたものの諦める。現在は、オランダ・セルビアに特化した記事を書くフリージャーナリストとして活動。

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