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世界一値段が高いクリスマスツリーが平均月給500ユーロ以下のセルビアに出現!その値段が暴露されて大問題!

平均月給500ユーロ以下のセルビアに、世界一値段が高いクリスマスツリーが出現!その値段がヤバイ!

(上記の画像の出典:birn.eu.com/

2017年今年のクリスマスシーズン、東ヨーロッパに位置するセルビアの首都ベオグラード市内の街中を飾るクリスマス・イルミネーションを巡って、地元住民を中心に大きな話題を呼んでいます。

その一つが、ベオグラード中心部に設置されたクリスマスツリーの値段が現地の独自調査メディアによって暴露されて、平均月給500ユーロ以下の国に世界一値段が高いクリスマスツリーが登場していることが明らかになりました。

 

そもそも、セルビアに居住する主要民族セルビア人は東方正教会に属するセルビア正教会を主に信仰しており、定まる宗教的な祭日を祝する上で旧暦を(ユリウス暦)を採用しているため、クリスマス(セルビア語:ボジッチ[Božić])は12月25日ではなく、新年が明けた1月7日に祝われます。

私が記憶している限り、留学していた2011/2012年頃のベオグラードでは12月25日になっても西方教会圏の国々で彩られるクリスマスのデコレーションやイルミネーションなどが街中に飾られていなかったと思いますし、12月25日前後も祝日というわけではありません。

 

ベオグラードの道路沿いに飾られたセルビア国旗をモチーフにしたイルミネーション(2016年年末)

ベオグラードの道路沿いに飾られたセルビア国旗をモチーフにしたイルミネーション(2016年年末) ※執筆者撮影

しかしながら、近年のベオグラード市は冬季期間中にベオグラードを訪れる外国人観光客を増やしていくため、街中を飾るクリスマス・イルミネーションに力を注ぎ始めてきました。

 

今回の記事では、現地の独自調査メディアが暴露して話題となっているベオグラードのクリスマスツリーの問題の中身をお話しようと思います。

 

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世界で最も高いクリスマスツリーと暴露

セルビア国内に蔓延する政治腐敗を独自に調査するオンラインメディア「Pištaljka.rs」

セルビア国内に蔓延する政治腐敗を独自に調査するオンラインメディア「Pištaljka.rs」

セルビア国内に蔓延する政治腐敗を独自に調査するオンラインメディア「Pištaljka.rs」は、クリスマスが目の前に近づいている12月21日に衝撃的なニュース記事を発行し、セルビア国内全体を震撼させました。

 

記事タイトル「ベオグラード中心地に設置されたクリスマスツリー、デコレーションが装飾される前の段階で83,000ユーロもの費用がかかっている」

 

この暴露記事の内容を以下にまとめてみます。

米国の大都市ニューヨークの超高層ビル「ロックフェラーセンター」前に毎年設置される本物の木を使った高さ20mほどの有名なクリスマスツリーはデコレーションが装飾される前の段階で約25,000米ドル(約300万円弱)の費用がかかっているのに対して、

参考資料①:ロックフェラーセンター前のクリスマスツリー

「ロックフェラーセンター」前に設置されたクリスマスツリー

「ロックフェラーセンター」前に設置されたクリスマスツリー 出典:rockefellercenter.com

 

ベオグラード中心地に設置されたクリスマスツリーは、プラスチックで作られた高さ18mの味気のないデコレーションが少し飾られている状態で、前述したロックフェラーセンターのクリスマスツリーの値段よりも約4倍高い83,000ユーロ(1,000万円強)もかかっていました。

参考資料②:ベオグラード中心地に設置されたクリスマスツリー

ベオグラード中心地のクリスマスツリー

ベオグラード中心地のクリスマスツリー 出典:birn.eu.com/

 

ちなみに、世界で一番の費用がかかっていると言われているアブダビに位置する「エミレーツ・パラス」のクリスマスツリーはデコレーションなどが装飾されていない状態で10,000米ドル(約130万円)とされており、本物のダイヤモンドや金が装飾されると約1,100万ドル(約10億円弱)となっています。

参考資料③:ホテル「エミレーツ・パラス」のクリスマスツリー

「エミレーツ・パラス」ホテルのクリスマスツリー

「エミレーツ・パラス」ホテルのクリスマスツリー 出典:kempinski.com

 

今回の暴露された記事で明らかになった問題点は2つあると考えています。

1点目は、プラスチックでできた人工クリスマスツリーが世界で最も有名な米国「ロックフェラーセンター」のそれや、世界で最も費用がかかっているアブダビ「エミレーツ・パラス」のそれよりも費用がかかることがおかしいこと。

下の写真を見れば、外見上だけでなく中身もいかに安っぽく作られているのか分かるはずです。

ベオグラード中心でクリスマスツリーが設置されている場面の写真

ベオグラード中心でクリスマスツリーが設置されている場面の写真 出典:Grad Beograd / Promo

 

2点目に、このクリスマスツリー設置を発注したのはベオグラード市当局であり、その83,000ユーロの予算はベオグラード市民の税金で支払われていること。

しかしながら、ベオグラード市内の平均月給は500ユーロ以下であり、セルビア全体の失業率が非常に高いために毎日の暮らしが悲惨な状況となっている家族がたくさんいることを考慮すると、こんなに多額の予算をクリスマスツリーにかけること自体が大きな間違いであり、市民から不満が続出することは当たり前です。

※セルビア国内の経済状況や失業率などに関しては、以下の記事で詳細に解説していますのでご参照ください

 

オランダのハーグに在住しながら、セルビア(旧ユーゴスラヴィア他諸国)で起きている現状を独自の目線で発信するフリージャーナリスト。オランダの社会文化や現地での海外生活を最前線から追いながら、かつてセルビアに留学した執筆者が、旧ユーゴスラヴィア地域の社会問題を取り上げていく。お問い合わせは、info@kotaro-journal.comまで。


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大学時代に旧ユーゴスラヴィア史を研究し、1年間セルビアに留学。旧ユーゴ史研究者に少し憧れたものの諦める。現在は、オランダ・セルビアに特化した記事を書くフリージャーナリストとして活動。

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