KOTARO JOURNAL

オランダ=ヨーロッパの野球大国?

オランダ 野球

皆さんは、オランダがヨーロッパの中でも群を抜いて野球が強い国だとご存知ですか?

来年3月から始まるWBC 2017に向けた侍ジャパン強化試合の一環として、2016111213日(土・日)とオランダ代表との試合が予定されていることも兼ねて、今回はオランダの野球事情についてお話ししようと思います。

 

スポンサーリンク

世界の野球事情

http://gty.im/452954174

野球と言えば、日本では大人気のスポーツですよね。

日本以外で野球が盛んな国は、韓国やアメリカ合衆国、キューバ、ドミニカ共和国など、主に東アジア圏や北米、中南米大陸が挙げられると思います。

野球が上記で挙げた地域以外で人気にならない理由は、

  • ボール以外にバットやグローブが最低でも必要であること
  • ルールが非常に複雑

反対にサッカーが世界各地で大人気な理由は、野球が不人気な理由の反対で、

ヨーロッパに目を向けてみると、野球は全く人気がありません。人生で一度もキャッチボールをしたことない人がほとんどです。野球がヨーロッパで人気にならない理由は、上述した理由以外に、サッカー文化が人々の生活に欠かせないものとして根付いていることも挙げられるでしょう。

しかしながら、ヨーロッパの中でも野球が「盛んに」行われており、国際的にも強い国があります。

それは、オランダとイタリアです。

 

オランダの野球事情

http://gty.im/163968775

 

私がオランダ代表を野球チームとして興味を持ったのは、前回のWBC 2013第2ラウンドで日本代表がオランダ代表と試合が行ったときです。

第2ラウンドではオランダ代表は日本代表と2試合行い、上動画の1試合目:日16ー4蘭、2試合目:日10-6蘭と日本代表に大量得点を取られる等の惨敗でした。

しかしながら、当大会では野球強豪国の韓国やキューバに勝利するなど、最終的にはベスト4という快挙を成し遂げています。

 

私は全く知らなかったのですが、オランダには野球プロリーグ・フーフトクラッセHoofdklasse(オランダ語で「リーグ」)が存在し、計8チームが参加して週末に試合が行われているようです。リーグ戦は4月から9月にかけて、各チーム計42試合を行っています。来年温かい時期になったら、是非観戦しに行きたいですね!

驚くべきことに、このリーグが始まったのは1922であり、1936年にプロ野球リーグが発足した日本よりも早くに創設されていたことになります!日本のプロ野球よりも歴史があるということです。

ちなみに欧州選手権では、1956年に参加してから現在まで、1967年に予選敗退したことを除いて優勝か準優勝しかしていません!

まさに、ヨーロッパの野球大国の名に相応しい!

 

日本プロ野球で活躍するオランダ人選手

近年、日本プロ野球界でオランダ人選手が活躍していることを皆さんはご存知ですか?

 

ウラディミル・バレンティン Wladimir Balentien

http://gty.im/180620523

バレンティン選手は野球に興味がない人でも聞いたことはあると思います。

2013年シーズンに、王貞治さんが保持していた日本プロ野球シーズン本塁打数(55本)を更新し、最終的にはシーズン60本も本塁打を放ちました。 

現在は東京ヤクルトスワローズに在籍していますが、来シーズンは違う球団と契約する可能性もあります。

 

リック・バンデンハーク Rick van den Hurk

バンデンハーク

出典:http://m.sponichi.co.jp/

バンデンハーク投手は、2015年シーズンから福岡ソフトバンクホークスに在籍しており、オランダ人らしい198cmの長身から投げる最速155km/hの速球と多彩な変化球を武器に大活躍しています。

2015年シーズンは、9勝0敗とシーズン無敗と大活躍し、ホークスのリーグ優勝そして日本一に貢献しました。

バンデンハーク 妻

出典:http://www.asahi.com/

バンデンハーク選手の奥さんアナ夫人(上画像)は、「美人すぎる」と日本で有名ですね。

バンデンハーク選手はこの2年間の成績を高く評価され、福岡ソフトバンクホークスと新たに3年12億の大型契約を結んでいます。

なので、あと3年は日本プロ野球界での活躍を見れそうですね。

 

アンドリュー・ジョーンズ Andruw Jones

http://gty.im/177188238

ジョーンズ選手は2013~2014年の2シーズンにかけて、東北楽天イーグルスにて活躍した選手です。かつてはアメリカ・メジャーリーグ(通称MLB)にて10年連続守備の栄誉である「ゴールドグラブ賞」受賞や本塁打王を獲得するなど、本場のアメリカで大活躍していた選手でもあります。

2013年シーズンは、現在メジャーリーグで活躍する田中将大投手とともに、東北楽天イーグルスを初めての日本一に導くなど大きく貢献しました

2016年に現役を引退し、現在はオランダ代表コーチになっています。

 

上記のバレンティン選手とバンデンハーク投手は、今回の日本代表との強化試合出場は見送られましたが、来年3月に開催されるWBC 2017には主力として出場する予定です。

ジョーンズ選手は、オランダ代表コーチとして強化試合に参加しています。テレビ放送で見れるかもしれないですね。

 

野球オランダ代表の構成

http://gty.im/129333214

 

前回大会のWBC 2013に出場したオランダ代表選手達の所属を見てみると、

  • 日本プロ野球所属:2名(バレンティン選手、ジョーンズ選手)
  • MLBまたはMLB傘下所属:15名(投手:6名、野手:9名)
  • フーフトクラッセ所属:10名(投手:7名、野手:3名)
  • 所属不明:2名  

このデータを見る限り、母国オランダリーグのフーフトクラッセだけでなく、野球の本場アメリカMLBで頑張っているオランダ人選手が多いことが伺えます。

また、出身地域を見てみると、

  • オランダ本国:9名(投手:5名、野手:4名)
  • キュラソー島:15名(投手:4名、野手:11名)
  • アルバ島:2名(野手:2名)
  • その他:3名

となっています。

皆さんはこの出身地域データを見て、キュラソー島?どこそれ?オランダ本国の出身選手より多くない?と思いましたか。

 

キュラソー島と野球

キュラソー島の地図

 

オランダ王国はヨーロッパにあるオランダ本国以外に、3つの地域アルバ島、キュラソー島、シント・マールテン島を構成諸国として成り立っています。

これら3つの地域はかつてオランダの植民地支配地域であったが、現在はオランダ王国の構成国の一部となり、オランダ本国とは対等な関係を保持しています。

そのため、WBCではオランダ本国の選手以外でも構成諸国の選手達はオランダ代表として参加することが許可されています

http://gty.im/178335030

 

キュラソー島は、サッカーより野球が盛んな土地だそうで、能力のある少年は若いうちにMLBからスカウトされるそうです。

そうした背景もあり、多くのキュラソー島出身の選手達はMLBでプレーしているということですね。

ちなみに、バレンティン選手とジョーンズ選手もキュラソー島出身です。

バレンティン選手がシーズン本塁打王新記録を樹立後、母国キュラソー島に凱旋帰国した際は、国民の英雄として熱狂的に歓迎されていたことも記憶に新しいです(その様子が以下の動画になります)。

 

ということで、111213日(土・日)日本時間18:30より日本代表対オランダ代表の強化試合が行われます。

オランダ国内で放送するチャンネルは・・・おそらくないと思いますが、ご覧になる方は日本代表だけでなくオランダ代表にも注目してみて下さい!

 

参考サイト
Honkbal Hoofdklasse, Wikipedia
2013 ワールド・ベースボール・クラシック・オランダ代表、Wikipedia
@yoga, 参考記事

 

オランダのハーグに在住しながら、セルビア(旧ユーゴスラヴィア他諸国)で起きている現状を独自の目線で発信するフリージャーナリスト。オランダの社会文化や現地での海外生活を最前線から追いながら、かつてセルビアに留学した執筆者が、旧ユーゴスラヴィア地域の社会問題を取り上げていく。お問い合わせは、info@kotaro-journal.comまで。


記事が気に入ったら
Kotaro Journalを "いいね!"
Facebookで更新情報をお届け。

Kotaro Journal

関連記事一覧

  1. 蘭ハーグでおすすめしたい「手頃な値段」で「超満足できる髪型に仕上げてくれる」美容室
  2. 【ナチス独軍・最重要拠点】オランダ南西部の防衛地下壕ガイドツアーに参加してみた!
  3. スリナム共和国の国旗
  4. 海外移住

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

執筆者のプロフィール

Kotaro

フリージャーナリスト&英語・セルビア語通訳者
ブログ運営者のプロフィール

オランダのハーグに在住しながら、セルビア(旧ユーゴスラヴィア他諸国)で起きている現状を独自の目線で発信するフリージャーナリスト

オランダの社会文化や現地での海外生活を最前線から追いながら、かつてセルビアに留学した執筆者が、旧ユーゴスラヴィア地域の社会問題を取り上げていく。

お問い合わせは、info@kotaro-journal.comまで。

大学時代に旧ユーゴスラヴィア史を研究し、1年間セルビアに留学。旧ユーゴ史研究者に少し憧れたものの諦める。現在は、オランダ・セルビアに特化した記事を書くフリージャーナリストとして活動。

お仕事の相談はこちら

詳細なプロフィール

セルビア中毒便り

海外送金にオススメ!

手数料激安の海外送金

最新の記事

  1. 世界最大のピート・モンドリアン展ーハーグ市立美術館に行ってみよう!
  2. ヘヴィメタル初心者に聴いてもらいたいオススメ曲10選
  3. 低賃金で働くセルビア出身のDMM英会話講師たちが提起する問題
  4. 「平和の行進2018」&スレブレニツァの虐殺「23周年追悼式典」を写真で振り返る【オランダ・ハーグ】
  5. ナチス軍の生々しい歴史を展示するトポグラフィー・オブ・テラー博物館【ベルリン】

海外旅行のホテル検索はこちら!

執筆者が推薦したい社会派記事



ピックアップ記事

  1. デン・ハーグにある平和宮
  2. 【雨レーダー】コロコロと天気が変化するオランダの観光に必須なアプリ
  3. オランダ在住の日本人に人気な地域・都市ランキング【統計データ公開】
  4. 【Batushka】東方正教会の超マニアック解説を含んだライヴレポート
  5. 映画"The New Barbarianism":戦地で従事する医療機関・医療従事者をどうやって保護するか?

FOLLOW ME!!

ハーグ観光のお手伝い

ハーグ在住日本人がハーグ観光をお手伝い

PAGE TOP