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【11月29日開廷】旧ユーゴスラヴィア国際戦犯法廷を一緒に傍聴しませんか?

【11月29日開廷】旧ユーゴスラヴィア国際戦犯法廷を一緒に傍聴しませんか?

この企画は終了しました!

2017年11月29日(水)10時より、ハーグに位置する旧ユーゴスラヴィア国際戦犯法廷の第一法廷が開廷します。

旧ユーゴスラヴィア国際戦犯法廷ってなに?と思う方は、以前に書いた記事『意外と知らないオランダとセルビアの関係①-旧ユーゴスラヴィア国際戦犯法廷-』にて、分かりやすく説明しているのでこちらを読んでみて下さい。

 

1993年に開廷された旧ユーゴスラヴィア国際戦犯法廷は2017年12月31日で役目を終えて完全に閉廷することが決定しており、残された裁判はあと2日(この裁判とラトゥコ・ムラディチ被告の裁判)のみとなっています。

旧ユーゴスラヴィア国際戦犯法廷には、開廷する日にしか一般人が立ち入ることが禁止されており、今回の開廷日は実際に法廷内を訪れる貴重な日となっています。

 

そこで、11月29日(水)10時に開廷するこの裁判、

 

一緒に傍聴してみませんか?

 

私は大学時代に旧ユーゴスラヴィア現代史を研究していた者として、現在も旧ユーゴスラヴィア地域の問題に強い関心を持っており、これまでに旧ユーゴスラヴィア国際戦犯法廷を2度訪れて裁判を傍聴してきました。

そのため、一緒に裁判を傍聴しながら旧ユーゴスラヴィア紛争や旧ユーゴスラヴィア国際戦犯法廷の専門的な話からトリビアのような面白い話まで色々と解説できます。

裁判・国際法廷だからといって固くなる必要はありません!興味本位で参加して国際法廷を目の前の傍聴席から観察してみる良い機会になるはずです!

 

追記【2017年11月30日】

この公判中に、ボスニア系クロアチア人のスロボダン・プラリャク被告が服毒自殺する事件が起きました。その様子を現地ハーグから生の情報をTwitter上にて流していたツイートをまとめた記事を作成しています。

→「【まとめ】旧ユーゴ戦犯者のクロアチア人スロボダン・プラリャク被告が服毒自殺

 

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11月29日(水)に開かれる法廷の内容

旧ヘルツェグ=ボスナ・クロアチア人共和国の元指導者や幹部6名 左からヤドランコ・プルリッチ、ミリヴォイ・ペトコヴィチ、ブルーノ・ストイッチ、スロボダン・プラリャク、ベリスラヴ・プシッチ、ヴァレンティン・チョリッチ。 出典:https://inavukic.com/

 

今回の法廷が開かれる理由は、宣告された禁固刑と罪に問われている内容に対して控訴を申し立てた戦争犯罪人6名に対する最終判決が下されるからです。

ボスニア紛争中にクロアチア人単一民族国家「ヘルツェグ=ボスナ・クロアチア人共和国」を目指すために、同地域に居住するムスリム人に対して行われた人道に対する罪(虐殺やレイプによる民族浄化や迫害、強制退去など)、戦争犯罪で起訴された元政治家や元軍人6名には、2013年に約10~25年の禁固刑が宣告されていました。

上記6名の戦争犯罪人に関する詳細は、2017年5月3日に行われた控訴申し立てを傍聴したレポート記事『旧ユーゴ国際戦犯法廷の裁判を傍聴してみた感想とレポート(2017年5月3日)』にて、詳細に説明していますのでご参考までに。

 

旧ユーゴスラヴィア国際戦犯法廷からの案内

旧ユーゴスラヴィア国際戦犯法廷からの案内

出典:http://www.icty.org

今回の裁判日程が旧ユーゴスラヴィア国際戦犯法廷から発表された文面は以下の通りになります。

 

控訴審議会は、裁判の最終判決で最も人数の多い控訴審だったプルリッチ被告他5名の裁判日程を決めた。裁判は2017年11月29日(水)10時より第一法廷で開かれる。

ヤドランコ・プルリッチ、ブルーノ・ストイッチ、スロボダン・プラリャク、ミリヴォイ・ペトコヴィチ、ヴァレンティン・チョリッチ、ベリスラヴ・プシッチ被告6名は人道に対する罪や戦時国際法、ジュネーヴ諸条約および追加議定書に反して、1992年から1994年の間にかけてボスニア・ヘルツェゴヴィナ国内の8つの自治体と5つの収容所キャンプで発生した出来事に対する罪に問われている。

控訴審議会の決定は以下の通り。1993年1月から計6名の被告がボスニア・ヘルツェゴビナ内にクロアチア・エンティティを作り、クロアチア民族の統一国家を形成しようする目的で、同地域に居住していたムスリム人共同体を民族浄化した。2013年5月29日に行われた裁判では、プルリッチ被告に対して25年の禁固刑、ストイッチ被告とプルリャク被告、ペトコヴィチ被告に対して20年の禁固刑、チョリッチ被告に対して16年の禁固刑、プシッチ被告に対して10年の禁固刑が求刑された。

計6名の被告と検察はこの求刑に対する控訴した。被告側は約150件の控訴を訴え、12,000ページにわたる証拠資料を提出した。控訴審への申立書は2015年5月29日に完了し、控訴審の聴聞会は2017年3月20~28日にかけて行われた。

旧ユーゴスラヴィア国際戦犯法廷の設立から、国際法廷は1991~2001年の間に旧ユーゴスラヴィア地域で行われた国際人道法に対する重大な違反を行った容疑のある161名をこれまでに起訴した。154名への裁判はすでに完了した。2017年12月31日の旧ユーゴスラヴィア国際戦犯法廷の閉廷に向けて、今回のプルリッチ被告他の裁判に加えて、ラトゥコ・ムラディチ被告に対する裁判も同様に2017年11月末に行われる予定だ。

※執筆者が全文翻訳
出典:The ICTY’s final Appeal Judgement to be rendered on 29 November 2017/ICTY(アクセス日:2017/10/05)

 

 

プルリッチ被告他の裁判を傍聴する詳細な日程

旧ユーゴスラヴィア国際戦犯法廷(ICTY)

今回の裁判を一緒に傍聴するに当たり、詳細な日程を以下に記載します。

  • 集合時間:2017年11月29日(水)9時30分
  • 集合場所:旧ユーゴスラヴィア国際戦犯法廷前にて(詳細は下部に記載)
  • 必要な持ち物:パスポートやIDカードなどの身分証明書のみ
  • 費用:なし!
  • 参加資格:旧ユーゴ史に関心がなくとも国際法廷を見たいという方大歓迎!

 

裁判を一緒に傍聴したあとは、早いお昼になりますが一緒にレストランで昼食を取ったり、コーヒーでも飲みに行きましょう!関心があれば、旧ユーゴスラヴィアの諸問題や民族対立の歴史、崩壊から20年経った現在の問題などお話しすることもできます。

 

追記【2017年11月29日(水)】

この企画は当日を持ちまして終了しました。この企画の結果報告は以下の記事にてご参照ください。

旧ユーゴスラヴィア国際戦犯法廷の一般傍聴企画の報告【20171129日(水)】

 

旧ユーゴスラヴィア国際戦犯法廷の場所
住所Churchillplein 1, 2517 JW Den Haag
最寄りのトラム駅:トラム1番「World ForumNoord)」駅より徒歩4分、またはトラム16番「Statenplein」駅より徒歩5分

 

オランダのハーグに在住しながら、セルビア(旧ユーゴスラヴィア他諸国)で起きている現状を独自の目線で発信するフリージャーナリスト。オランダの社会文化や現地での海外生活を最前線から追いながら、かつてセルビアに留学した執筆者が、旧ユーゴスラヴィア地域の社会問題を取り上げていく。お問い合わせは、info@kotaro-journal.comまで。


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大学時代に旧ユーゴスラヴィア史を研究し、1年間セルビアに留学。旧ユーゴ史研究者に少し憧れたものの諦める。現在は、オランダ・セルビアに特化した記事を書くフリージャーナリストとして活動。

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