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パリを観光で訪れて直接感じた「本当の《フランス》」

パリを観光で訪れて直接感じた「本当の《フランス》」

2018年1月25日〜29日の週末にかけて、世界でも有数の観光大都市パリへ行ってきました。

私はパリに対する強い憧れや期待というものはなかったものの、フランス人やパリに対する一方的な偏見に満ちた印象を抱いていました。こうした偏見とは、例えば「フランス人は傲慢で、愛想が悪く、英語を話さない」などといった否定的な印象です。

しかしながら、今回のパリ観光旅行で初めて「パリ」を実際に目にし「フランス人」と接する機会を通じて、これまで直接触れることのなかった街の様子や文化、観光都市としての内面を知ることができました。

 

今回の記事では、4日間という短い期間ではあるもののフランスの首都パリを訪れて、直接感じたことをまとめたいと思います。

キーワード:観光の移動(メトロ)、愛想が悪いフランス人、英語を話さないフランス人、日本人観光客、観光名所に対する印象、治安面

 

※留意点:以下に記載する内容は、あくまでもパリを観光客として訪れた際に感じた内容をまとめたものです。そのため、実際にパリで生活したことのある人が体験した内容とは大きな差異があることには留意してください。また、一個人の意見であるため、以下で記載するパリの印象は個人差があります。

 

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「フランス人=愛想が悪い」わけではなかった

パリ観光を満喫する妻

パリ観光を満喫する妻 ※執筆者が撮影

「フランス人=愛想が悪い」という印象をこれまでに何度も耳にしてきたために、今回のパリ観光をする前に少し身構えていました。

例えば、私が観光する前の事前知識として確認しているYoutubeチャンネル「Wolters World」でも「パリのウェイターの多くは愛想が悪い」と断言していました。

しかしながら、私がパリを観光した4日間で「フランス人=愛想が悪い」と感じる場面はまったくありませんでした。反対に、私が接したフランス人はみな愛想が非常に良かったです。

私が観光中に訪れたカフェやレストラン、パン屋さんで働く従業員はみな愛想が良く、笑顔で接客してくれました。

例えば、夕食を取るために訪れた大衆向けレストラン「Bistrot Victoires」のフランス人ウェイターは、英語表記とフランス語表記のメニューに載っている内容には異なる点があるとして、フランス語表記メニューを使って異なる料理や改定された料金を一品一品説明してくれました。

 

セーヌ川にまたがる橋。当日はセーヌ川が歴史的な大洪水を起こし、水位が異常に高くなっていた

セーヌ川にまたがる橋。当日はセーヌ川が歴史的な大洪水を起こし、水位が異常に高くなっていた ※執筆者が撮影

 

もちろん、私が接したフランス人たちだけが運良く愛想が良かっただけかもしれませんし、観光シーズンではない1月末だったことからパリで働くフランス人たちがまだ観光客疲れしていないだけだったのかもしれません。

しかしながら、私が接してみてきた限りでは「フランス人=愛想が悪い」というのは固定観念にすぎないのではないかと感じました。

 

「フランス人=英語を話さない」は間違った印象?

ヴェルサイユ宮殿の鏡の間

ヴェルサイユ宮殿の鏡の間 ※執筆者が撮影

上述した「フランス人=愛想が悪い」と同様に、「フランス人=英語を話さない」という印象を持っている、または聞いたことのある人も多いと思います。

フランス語は英語と同様に国際言語の一つとして認識されており、国際連合などの国際機関の多くでもフランス語は公用語となっています。

そのため、フランス人は「人類は国際言語であるフランス語を話せて当たり前」という認識を持っているために、「たとえ英語を話せてもフランス語しか話さない」という話を聞いたことがあります。

 

私はそのような印象を抱いてしまう場面に、オランダで遭遇したことがあります。

例えば、アムステルダム国立美術館にて観覧している時に、フランス語話者(フランス出身ではない可能性もあります)からフランス語で何か質問されて、「フランス語を話せない」と英語で伝えると、何も言わずに立ち去っていくなど。

 

ルーブル美術館が展示する最も有名な作品「モナリザ」前には常に多くの人が集まり、写真を撮っていた

ルーブル美術館が展示する最も有名な作品「モナリザ」前には常に多くの人が集まり、写真を撮っていた ※執筆者が撮影

その一方で、パリで観光している時には英語で会話することが十分にできましたし、フランス語を話せないと観光中に大変な思いをするとはまったく思いませんでした

多かれ少なかれ、フランス語訛りのある拙い英語でもフランス人たちは私の質問に答えてくれたりしましたし、一方的にフランス語だけで話しかけてくるフランス人とは遭遇する場面はありませんでした。

もちろん、英語をあまり話せないであろう中高年層の方と接した時には英語で会話することに難がありましたが、そうした場面ではジェスチャーを交えながら会話することで意思疎通を図ることで問題はありませんでした。

 

総括すると、「フランス人=英語を話さない」は間違った印象なのではないかということです。

 

パリを訪れる日本人観光客数は、本当にすごい!

部屋全体が美しいステンドグラスに囲まれた観光地サント・シャペルには、日本人観光客が最も多かった

部屋全体が美しいステンドグラスに囲まれた観光地サント・シャペルには、日本人観光客が最も多かった ※執筆者が撮影

今回のパリ観光で一番驚きだったのは、日本人を目にする機会が非常に多かったことです。

パリ観光局の発表によれば、2016年度にパリを訪れた日本人観光客数は約28万人こちら参照)であり、1日平均767人が訪れていた数値となります。この数値はパリ市内でのテロの危険性を考慮して大幅に減少したものなので、2015年度には約50万人ほどの日本人観光客が訪れていたことになります。

 

日本人観光客や長期滞在者が多いであろう西ヨーロッパの大都市アムステルダムやロンドンをこれまでに訪れてきましたが、パリほど日本人が多いと感じた都市はありませんでした。

1月下旬は日本の観光シーズンではないにもかかわらず、パリ市内を歩いていると100mごとに日本人とすれ違うレベルでした。もし訪れた時が観光シーズンだったら、これ以上の確率で日本人とすれ違うことになりますね。

大都市ロンドンでも、これほど頻繁に日本人を見かけることはなかったので、これほどまでにパリは日本人に人気な観光地だとは思ってもいませんでした。

 

また、パリ市内にはたくさんに和食レストランがあります。ロンドンやアムステルダムでも和食レストランは数多くありますが、もしかしたらヨーロッパで最も和食レストランが多い都市かもしれません。

和食レストランの店数には、約1万5千人のパリ在住日本人長期滞在者(2016年度)が影響していると思います。しかしながら、彼らの存在だけでなく、和食を愛するフランス人も多いことが影響しているのではないかと感じられるほど、和食レストラン内でフランス人が日本食を楽しんでいる光景を目にしました。

 

カプチーノの値段が異常に高い

パリ市内にはたくさんのベーカリーがあり、どこの店も美味だ

パリ市内にはたくさんのベーカリーがあり、どこの店も美味だ ※執筆者が撮影

理由はよく分かりませんが、パリ市内のカフェやレストランで提供されるカプチーノの値段が以上に高いです。これまでに訪れた都市の中でも、最も高いのではないかと思いました。

個人的な感覚として、パリ市内で提供されるカプチーノの平均的な値段は4〜5€だと思います。比較参考資料として、オランダの首都アムステルダムではカプチーノは約2〜3€ほどになります。東京のカフェなどでもアムステルダムと同じくらいの値段だと思います。

 

日常の生活でカフェに行く際に、私は毎度のごとくカプチーノを注文します。しかしながら、さすがにカプチーノ一杯に5€も払いたくないので、私が行った裏技を紹介します。

それは、「エスプレッソ with ミルク」を注文する方法です。

パリ市内で提供されるエスプレッソの平均的な値段は2〜2.5€であるため、カプチーノの値段の半額となります。コーヒー好きで節約したい人には、この裏技方法をオススメします。

 

凱旋門は本当にでかい!エッフェル塔は小さい!

パリの観光名所として凱旋門とエッフェル塔を知らない人はいないと思いますが、どちらの観光名所とも私が実際に見るまでに抱いていた印象を良い意味・悪い意味でも大きく裏切ってくれました。

 

パリの観光名所エトワール凱旋門

パリの観光名所エトワール凱旋門 ※執筆者が撮影

まず、皇帝ナポレオン1世が建築を命じた凱旋門(正式名称:エトワール凱旋門)は、私が予想していた以上に大きく、目の前から見る凱旋門は当時のフランス帝国軍の力強さと勢力図をまざまざと見せつけるかのような威圧感のある建築物です。

観光名所として多くの観光客が訪れるだけでなく、世界で最も有名であろう凱旋門であることを裏付けるかのような見た目の衝撃は見逃すことができない場所だなと改めて感じました。

 

パリの観光名所であり象徴でもあるエッフェル塔

パリの観光名所であり象徴でもあるエッフェル塔 ※執筆者が撮影

反対に、世界遺産にも登録されているエッフェル塔は、想像していた印象を大きく裏切る小ささでした。

もちろん、100年以上も前に建てられていることも考慮すれば、当時の技術でこれほどの高さがある塔を建築したことは輝かしい功績だと言えるでしょう。しかしながら、現代の世界ではエッフェル塔の高さを大きく凌駕するタワー(例えば、東京スカイツリー)が多数あるために、目が慣れてしまったのかもしれません。

ただし、エッフェル塔のデザインとしてアーチの形状や細かな装飾の美しさは、近くで見てみる価値は大いにあると感じました。

 

エッフェル塔を近くから見ると、細かい装飾に美しさを感じずにはいられない

エッフェル塔を近くから見ると、細かい装飾に美しさを感じずにはいられない ※執筆者が撮影

エッフェル塔の上部に登るためにはそれなりの値段がする入場料を払わなければいけないために私は登っていませんが、エッフェル塔から見渡すパリ市内は入場料を払う価値があるかもしれません。

昨年には、これまでの来場者数が3億人を突破したというニュースもあったように、毎日多くの観光客がエッフェル塔の入場口前に長蛇の列を作って並んでいます。

 

テロ対策のセキュリティがすごい

ルーブル美術館の前では、怪しい人物がいないか監視する警備員が常時目を光らせている

ルーブル美術館の前では、怪しい人物がいないか監視する警備員が常時目を光らせている ※執筆者が撮影

2015年からパリを標的としたテロ事件が多発している影響もあり、パリ市内の美術館や博物館だけでなく、デパートやショップでさえも入場の際に持ち物確認を行ったり、金属探知機で爆発物や銃器などがないか確認する厳重なセキュリティチェックが用意されていました。

ロッテルダムからパリ北駅に到着した際にもプラットフォームから駅構内に入る途中には、空港セキュリティチェックのような簡易の金属探知機が設置されて検問を通過する必要がありました。同様にパリ北駅から国外へ出国する際にも同様の検問が設置されていました。

また、パリ市内の観光名所付近には銃器を構えたフランス軍兵士が巡回していたりするなど、テロ対策のセキュリティが各所に行き届いています。

 

シャンゼリゼ通りのルイ・ヴィトン本店の入り口では荷物チェックと金属探知機を使ったセキュリティチェックが全員に行われている

シャンゼリゼ通りのルイ・ヴィトン本店の入り口では荷物チェックと金属探知機を使ったセキュリティチェックが全員に行われている ※執筆者が撮影

こうした光景を見て「なんて物騒な街なんだ」と感じる方もいるかもしれませんが、私は反対に「より安全な街だ」と感じました。近隣諸国のオランダではこれまでにテロ事件が起きていないためか、パリ市内のように厳重なセキュリティチェックは行われていません。

中には、こうした厳重なセキュリティチェックを通過することが面倒くさい手続きだと思うかもしれませんが、テロの標的に遭いやすいパリ市内を安全に観光する際には、必要最低限の措置であることを理解する必要がありますね。

以上の措置があることから、治安は思っていた以上に良いと感じました。

パリ市内の移動に利用するメトロが使いやすい!

パリ市内を走るメトロの路線図

パリ市内を走るメトロの路線図

ロッテルダムからパリ北駅に鉄道で到着した私は、スーツケースを宿泊予定地であるホテルに一度預けるためにホテル最寄り駅までメトロを使って行くことにしました。

ここで、初めてパリ市内の走るメトロを利用しましたが、各路線プラットフォームの位置や乗り換え方法などがシンプルで、非常に分かりやすいなと感心しました。

ヨーロッパのメトロと言えば、世界最古のメトロを持つイギリスの首都ロンドンを思い浮かべる方が多いと思います。

私は昨年2017年にロンドンを観光で訪れた際に、ロンドン市内の移動にバスだけでなく、このメトロも多用しました。しかしながら、ロンドンのメトロは非常に複雑であり、駅構内でしばしば迷うことが多々ありました。

 

サント・シャペルの室内一面に覆われたステンドグラスは世界一美しいと言っても過言ではない

サント・シャペルの室内一面に覆われたステンドグラスは世界一美しいと言っても過言ではない ※執筆者が撮影

その一方で、パリ市内のメトロは路線図や各停車駅が書かれた案内板があったり、異なる路線番号に乗り換える行き方がしっかりと明記されていたりしていたので、観光客にも優しい設計となっていたことが良い意味での驚きでした。

また、パリ市内を走る公共交通機関すべてに使用できるチケットも料金が1.9€と一定額になっています。パリ市内の移動であれば目的地の場所ごとに料金が変わるわけではないため、チケット購入時に路線図で料金を確認する手間が省けました。

チケットを10枚綴りで購入すると1枚当たりの値段が1.4€になります。つまり、まとめて購入すると約5€の節約につながります。もしパリ市内の観光で公共交通機関を複数回に渡って利用する予定がある場合には、このように10枚綴りで購入した方がお得になります。

 

オランダのハーグに在住しながら、セルビア(旧ユーゴスラヴィア他諸国)で起きている現状を独自の目線で発信するフリージャーナリスト。オランダの社会文化や現地での海外生活を最前線から追いながら、かつてセルビアに留学した執筆者が、旧ユーゴスラヴィア地域の社会問題を取り上げていく。お問い合わせは、info@kotaro-journal.comまで。


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オランダの社会文化や現地での海外生活を最前線から追いながら、かつてセルビアに留学した執筆者が、旧ユーゴスラヴィア地域の社会問題を取り上げていく。

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大学時代に旧ユーゴスラヴィア史を研究し、1年間セルビアに留学。旧ユーゴ史研究者に少し憧れたものの諦める。現在は、オランダ・セルビアに特化した記事を書くフリージャーナリストとして活動。

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